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酒井宏樹が日本人2人目の欧州カップ制覇に王手!マルセイユが延長劇的弾でEL決勝進出

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DF酒井宏樹が16年ぶりに欧州カップ戦の決勝に挑む

[5.3 EL決勝T準決勝第2戦 ザルツブルク2-1マルセイユ]

 ヨーロッパリーグ(EL)は3日、決勝トーナメント準決勝第2戦を行った。日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユ(フランス)は敵地でFW南野拓実が所属するザルツブルク(オーストリア)と対戦した。ザルツブルクが90分間で2得点を決めたため、2試合合計2-2となり延長戦に突入。しかし延長後半にマルセイユが得点を決め、2試合合計3-2で決勝進出を決めた。負傷中の酒井はメンバー外に、ベンチスタートの南野は後半39分から出場した。

 負傷中の酒井は準決勝第1戦、第2戦ともに欠場したが、ヨーロッパリーグの決勝戦に挑むことになる。MF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)がフェイエノールトで2001-02シーズンにUEFAカップ優勝を達成して以来、日本人2人目の欧州制覇に近づいた。

 第2戦で勝利がほしいザルツブルクだが、前半はマルセイユの守備に阻まれてシュートは4本と少なく、ほとんどノーチャンスに終わった。マルセイユはDFロランドが負傷中のために急造センターバックとして起用されているMFルイス・グスタボが安定感を発揮し、危なげなく試合を運んだ。

 0-0で迎えた後半8分に均衡が崩れる。ザルツブルクはMFアマドウ・ハイダラが中盤でパスを受け、ドリブルで中央突破。PA内に入り込むと、右足シュートをゴール右に流し込んだ。1-0と先制に成功し、2試合合計では1-2とリードを縮めた。

 一気にリズムを掴んだザルツブルクは後半20分にさらに追加点。MFクサファー・シュラーガーが相手のクリアミスをPA右で拾う。そのまま右足シュートを放つと、途中でDFブナ・サールが軌道を変えてしまい、マルセイユはオウンゴールを献上してしまった。2-0と点差を広げたザルツブルクは、2試合合計でも2-2と同点に追いついた。

 ザルツブルクは後半39分に南野を投入。しかし2試合合計2-2のまま、90分間で決着はつかず、試合は延長戦へと突入する。南野は延長前半12分にはパスからチャンスをつくると、直後にはPA左に進入しドリブル突破を仕掛けるなど、攻撃で存在感を発揮した。

 マルセイユは延長前半12分に、負傷によりベンチスタートとなっていたロランドを投入し、センターバックで先発のグスタボを一列前に配置する。すると0-2で迎えた延長後半11分、FWディミトリ・パイェの右CKをロランドが右足で合わせ、1-2と1点を返し、2試合合計3-2と勝ち越しに成功した。

 焦るザルツブルクは延長後半14分にハイダラが2回目の警告で退場処分となり、試合はそのまま終了。マルセイユは第2戦は1-2で敗れたものの、2試合合計3-2で14年ぶりの決勝進出を決めた。なお、決勝戦は5月16日にリヨン(フランス)で開催され、マルセイユはアトレティコ・マドリー(スペイン)と戦う。

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