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イニエスタはなぜ神戸を選んだのか…そして、三木谷社長が目論む“野望”とは

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三木谷浩史社長とアンドレス・イニエスタ

 ついにスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)のヴィッセル神戸加入が正式に発表された。23日、神戸の代表取締役会長を務める三木谷浩史氏が都内で会見を開き、“バルサの最高傑作”の獲得を報告した。

 12歳でバルセロナの下部組織に加入したイニエスタは、的確な状況判断、ボールテクニックとパスセンスに優れ、世界最高峰のプレイヤーとして称えられている。バルセロナとは生涯契約を結んだが、先月27日に会見を開き、今季限りでの退団を表明。欧州以外のクラブに移籍する意思があることを明かし、神戸のほかに中国やオーストラリアなどへの移籍が囁かれていた。

 その数あるオファーの中でイニエスタは神戸を新天地に選んだ。「幸運なことに色々なオファーがあった。私に関心を持ってくれた他のクラブにも感謝したい。私がヴィッセル神戸に決めた理由は、提示されたプロジェクトが非常に興味深かったからだ。私に対して人としてプレイヤーとして信頼を持ってくれたことが大きかった」と理由を説明した。

 また、三木谷社長は「神戸にとって、彼のキャプテンとしてチームを率いてきた哲学やバルサの持つDNAが注入されるような大きな刺激になると思う。イニエスタ選手には、単にチームの力の向上だけでなく、ユース年代のアカデミーのメソッド導入を含め、次世代への育成に大きく期待をしている。世界最高峰のプレースタイルと技術を日々、実際に目の前で見ることができる。“新ヴィッセル神戸”としてアジアNo.1クラブになることを本気で目指していきたい」と語り、イニエスタに神戸全体のレベルアップを託した。

 さらに「神戸にとどまらず、日本サッカー界に大きな影響を与えてくれると思っている。アジア全体のサッカーにも影響を与えるだろう。そして、彼はサッカー選手としてだけでなく、現在7400万人のSNSのフォロワー数を誇り、世界的にも大変強い発信力、影響力がある。世界から日本サッカーが注目を集めることになっていくのではないだろうか。世界から注目を浴びることができるような仕掛けもどんどん作っていきたい」と、今後の取り組みついて語った。

(取材・文 清水祐一)
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