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トーレス獲得フライング発表は“寝耳に水”…Jリーグも対応に追われる

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 Jリーグ公式サイトに「FWフェルナンド・トーレスがアトレティコ・マドリード(スペイン)より完全移籍で加入【鳥栖】」という記事が掲載されたとネット上で話題になったのは30日午後だった。

 しかし実はJリーグにとっても寝耳に水。サガン鳥栖が発表していない誤った情報で、SNSなどで拡散されている事実を確認すると、当該記事は直ちに削除された。だがヴィッセル神戸が獲得したMFアンドレス・イニエスタに続くビッグネームの獲得情報は、SNSの拡散のみならず、トーレスのウィキペディアのページも更新される事態となった。

 Jリーグ関係者も対応に追われた。Jリーグによると、日付やコメント部分が伏字になっていたように記事は予定稿であったが、事実とは全く異なるもので、なぜこのような予定稿が書かれたかも分からないという。報道陣には17時前になって慌ただしく、【お詫び】と題したリリースが配られた。

 現在分かっているところでは、予定稿はサイト運営を委託している会社で作成されたが、記事作成を依頼した事実はない。さらに記事も通常公開されたものではなく、準備ページに挙げられていた記事を検索することで閲覧可能になっていたのだという。

 世界の目が集まっているビッグディール。「本件、確認中ではございますが、原因究明の上、再発防止に最大限取り組んでまいります」とした謝罪したJリーグだが、二転三転する獲得報道に拍車をかけることになってしまった。

(取材・文 児玉幸洋)
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