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イニエスタが語り尽くした本音…バルサ、W杯、そして日本のこと

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ロングインタビューに応えたイニエスタ

 ロシアW杯を戦うスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが大会開幕前にスペイン「エル・パイス」紙のインタビューに応えた。ヴィッセル神戸移籍の決意、バルセロナ時代の思い出、ロシアW杯への覚悟、8,000字に及ぶロングインタビューを一部抜粋してお届けする。

★記事全文はクーリエ・ジャポンで公開中

――とても嬉しそうな様子で日本から帰国されましたね。ヴィッセル神戸との契約を交わしたのは正しかったと実感されたのでしょうか。

日本のことは前から少し知っていました。日本の文化や日本人の親切さなどね。バルセロナ時代に何度か日本でプレーしたことがあって、日本には好感を持っていました。そして今回、神戸の選手になることを表明するため訪日した際の経験も素晴らしいものでした。私も家族も日本でうまくやっていけると確信しています。

――バルセロナを去る直前に経験したような思い出深い瞬間を振り返るのは好きですか?

そうした瞬間はいまも胸のなかにあります。バルセロナに別れを告げたときのことはいまも常に脳裏に浮かびます。ここ最近の出来事をいまも反芻している状態です。こうした思い出があるのを嬉しく思います。本当に素晴らしく、大切な思い出です。

―― 一番の思い出は?

一番、力を、ポテンシャルを発揮できたという意味では、コパ・デル・レイの決勝です。

でもリーガ・エスパニョーラにおける最後の試合、レアル・ソシエダ戦は、あらゆる意味で特別でした。カンプ・ノウでのこと、観客席に「Infinit Iniesta(無限のイニエスタ)」の文字が浮かび上がったことに感激しました。胸が一杯になりました。あんなふうに送り出してもらい、思いやってもらい、心打たれました。

――ピッチであなたに交代の声がかかってメッシと抱擁を交わし、彼にキャプテン・マークを渡した瞬間も感動的でした。

無言の抱擁、でも強い思いのこもった抱擁でした。まるで「俺たち、一緒にすごい経験したな!」と言っているかのようでした。こんなに多くのことをシェアできたのはお互いにとって幸せなことでした。

私はあの抱擁でメッシがいわんとしたことを感じ取ろうとしました。たぶんそれはその後、彼が言ったようなことだと思います。(メッシはその後、こう書いている「君がいなくなって寂しくなるよ。君が残す空白はとてつもなく大きい」。)

――バルセロナにとって先のシーズンはとても順調な良いシーズンでしたが、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)だけはレアル・マドリーに優勝を奪われました。これをどう受け止めましたか。

これについては、いろんなことが言われています。1つは、レアルの欧州CL制覇は、バルセロナの2冠(リーガ優勝とコパ・デル・レイ優勝)に勝るという解釈です。私はそうは思いません。

バルセロナがより強くなるには、レアルの優勝に気を取られる前に、自分たちがなぜ欧州CLで敗退したのか、その理由を分析すべきです。

――感極まったときのあなたの行動には印象的なものが多いですね。2014年のW杯最後の試合となったオーストラリア戦のあと、ビセンテ・デル・ボスケ監督と交わした抱擁もそうでした。

すごく辛い大会でした。私たちは最強のチームで、2012年にはUEFA欧州選手権で優勝していました。

ところがW杯グループステージ初戦のオランダ戦は、とても奇妙な試合になりました。1-0でスペインが先制していたにもかかわらず、1-1に追いつかれ、さらに追加点を入れられて1-2になり……そしてスペインは沈没しました。(1-5で惨敗する。)


監督が気の毒でならなかったのです。抱擁したいと心から思ったのです。ボスケ監督を心から慕っていましたから。ボスケ監督と彼が率いる代表チームは2010年のW杯まで私のことを待ってくれました。本当に信頼してくれました。

――そして今度のロシア大会には34歳で出場されます。

簡単なことではありません。もう長いこと代表でプレーしてきました。選手は皆それぞれに胸に期待を抱き、インセンティブを持っています。私は、自分たちはいい仕事ができる予感がしています。チームがあって、メンバーがいて、私たちは過去を教訓にしようとしています。


▼イニエスタが語るロシアW杯の展望、バルセロナへの想い、楽天三木谷氏とのエピソードなど、8,000字に及ぶロングインタビュー記事全文はクーリエ・ジャポンで公開中(https://courrier.jp/news/archives/126463/)


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