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[福島復旧・復興祈念ユース大会]桐光学園“もう一人の”注目2年生レフティー、佐々木ムライヨセフが決定機演出

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左サイドで決定機を演出した桐光学園高MF佐々木ムライヨセフ

[7.28 福島復旧・復興祈念大会 尚志高 2-1 桐光学園高 西部サッカー場]

 桐光学園高のレフティーエース、U-16日本代表FW西川潤(2年)はプリンスリーグ東北で首位の尚志高相手にも抜群の存在感。相手がマンマーク、2人がかりでボールを奪いに来ても怯まず、何度も前進していた。

 この日は“もう一人の注目2年生レフティー”、MF佐々木ムライヨセフも幾度か凄みのあるプレーを見せていた。前半22分には左サイドでのワンツーで前を向くと、食い下がってきたDFを強引に振り切ってラストパス。西川の決定機を演出した。
 
 2点を追う後半23分には彼の強引な突破で得たFKをMF國谷敦史が(3年)直接決めて1点差。彼の力強い仕掛けが得点に繋がった。鈴木勝大監督が大きな期待を寄せているドリブラーが実力発揮。ただし、指揮官が「パンチ力が凄い」と説明するシュートを見せることは無かった。

 本人も左サイドからカットインしてシュートを放つのではなく、クロス狙いの外向きのドリブルばかりになっていたことを反省。惜敗したこともあり、「もっとシュートにこだわりをもってやっていけば良かった」と悔しがった。

 8月7日開幕のインターハイは自分の名を広めるチャンスだと考えている。「自分も西川潤くらい有名になりたいし、もうすぐなんで自分の力を出したいと思います」。彼にとってチームメートの西川はリスペクトもしている部分も多いが、最も負けたくない存在でもある。

「負けたくないし、同級生として一番のライバルだと思っているので、同じレフティーだし、潤に負けないでやっていきたい」。西川にマークが集中するだろう全国大会で、佐々木がどれだけ活躍できるかも日本一へのカギ。身近にいるライバルに負けない、またそれ以上のプレーをして、桐光学園に多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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