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[MOM2584]札幌大谷GK畠山諒介(3年)_PK止めて、決めた!歓喜のダッシュ2本

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PK戦4人目、札幌大谷高GK畠山諒介がストップ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.8 総体2回戦 札幌大谷高 1-1(PK3-1)作陽高 鈴鹿]

 2-1で迎えたPK戦5人目、札幌大谷高のキッカーは直前に作陽高の4人目をストップしたGK畠山諒介(3年)だった。決めればインターハイ初勝利。重圧の中で右足シュートをゴール右隅に沈めると、背番号1は「歴史を変えたかった」思いを爆発させてベンチまで駆け抜け、田部学監督をはじめとしたコーチングスタッフ陣と抱擁した。

 次の瞬間、畠山はGKグローブをつけたまま、再び全力でダッシュしていた。今度はピッチを横切って応援席へ。そして懸命に声を張り上げていた控えの3年生部員たちと喜び合っていた。「試合より疲れました」というダッシュが目立ったが、PK戦で彼が止めた1本が大きかったのは確かだ。

 3人目を終えて札幌大谷は2-1とリード。だが、4人目が失敗し、作陽に決められれば同点に追いつかれる場面。だが、畠山は相手の助走のスピードと身体の向きを見て右へ跳躍し、完璧にセーブしてのけた。流れを変えたビッグセーブ。最後は自ら決めてヒーローになった。

 北海道予選は全5試合無失点。好セーブでチームを全国に導いた畠山はこの日、前半にPKで1失点したものの、要所を締めてPK戦勝利に繋げた。日本代表GK中村航輔に憧れる守護神はチームメートたちへの感謝、そして道内のライバル・旭川実高が昨年記録したベスト8よりも「少しでも上に行けるように」という思いも持って夏を戦う。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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