白熱のポゼッション対決…J1昇格争いのライバル、東京V対大分はスコアレスドロー
東京ヴェルディ対大分トリニータはスコアレスドロー
[8.18 J2第29節 東京V0-0大分 味スタ]
J2リーグは18日、第29節を各地で行い、暫定2位の大分トリニータと同6位の東京ヴェルディが対戦した。互いにていねいなボール回しから好機を狙うチーム同士の一戦。細かいスペースでのハイレベルなせめぎ合いが見られたが、最後までスコアは動かず、スコアレスドローに終わった。
ホームの東京Vは前節山形戦(●1-2)から先発3人を変更。ベンチに回ったFWアラン・ピニェイロ、横浜FMに完全移籍したDF畠中槙之輔、U-21日本代表としてアジア大会に参加中のMF渡辺皓太に代わってDF平智広、MF佐藤優平、FW泉澤仁が並んだ。
対する大分は終盤の4得点で圧勝した前節岡山戦(○4-1)から1人を変更。ここまで3試合連続ゴールで3連勝を牽引してきたFW三平和司がメンバー外となり、DF竹内彬が讃岐に移籍した影響で新キャプテンに就任したFW馬場賢治が先発に入った。[スタメン&布陣はコチラ]
共に自陣からのビルドアップで攻撃の機会をうかがう中、立ち上がりからボールを握ったのは大分。左サイドのDF那須川将大とMF前田凌佑が高い位置に攻め上がると、前半5分には右サイドをMF松本怜と馬場が崩し、こぼれ球に反応したMF丸谷拓也がミドルシュートを狙った。
通常の4バックに加えてFW藤本寛也が最終ラインの最右翼に入り、5バック気味で守っていた東京V。わずかなギャップから繰り出すFWドウグラス・ヴィエイラへの縦パスはDF福森直也に阻まれるなどし、なかなか前に進めず、泉澤の単独突破に頼るような状況となった。
対する大分は前半29分、サイド攻撃のクリアボールを拾った丸谷が左足で狙い、GK上福元直人の手をかすめて左ポストにヒット。こぼれ球に飛び込んだ馬場が中央に折り返し、FW伊佐耕平がダイレクトでネットを揺らしたが、惜しくもオフサイド判定が下された。
その後はフォーメーションを切り替えながら大分の3センター脇を効果的に突く東京Vが主導権を握り返す。前半40分には、PA右に切れ込んだ泉澤が狙うもGK高木駿がビッグセーブ。同45分は泉澤、DF奈良輪雄太の崩しからニアでD・ヴィエイラが折り返したが、MF梶川諒太のシュートも高木が防いだ。
スコアレスで迎えた後半は序盤から東京Vがボールを保持する流れが続いた。3-4-2-1の布陣から両サイドを広く使って敵陣に進攻すると、後半11分にはビッグチャンス。左サイドに人数をかけた攻撃から泉澤がつなぎ、ハーフスペースで受けた梶川が決定的なカットインシュートを放ったが、高木が横っ飛びで阻んだ。
東京Vは後半23分、ポストプレーを試みたD・ヴィエイラがDF鈴木義宜にファウルを受け、ゴール前約25mからのFKにキッカーは佐藤。右足で繰り出したボールはゴール左隅を突いたが、高木が目一杯手を伸ばしてかき出した。大分は同26分、伊佐に代えて前節2得点を挙げたFW後藤優介を入れた。
徐々にペースを取り戻した大分は2列目の前田とMF小手川宏基がサイドに張りだしてボールを引き出し、なんとか前進を試みる。すかさず東京Vは同30分、佐藤に代わってFWアラン・ピニェイロを投入。対する大分は同32分、前線で身体を張り続けた馬場に代わってFW藤本憲明がピッチに入った。
大分は後半33分、DF岩田智輝が右サイドを攻め上がり、ニアにグラウンダーでのクロスを送ったが藤本には合わず。同37分にはFKのトリックプレーから松本が左足で狙うも相手に当たって枠を逸れた。東京Vも同41分、細かい崩しから繰り出した藤本のシュートはGKが止めた。
東京Vは後半42分、左サイドで前を向いた泉澤が奈良輪につなぐと、クロスにD・ヴィエイラが頭で合わせたが、大分守備陣が立ちはだかる。大分は同44分、DF那須川将大に代わってDF星雄次を投入し、東京VはMF李栄直を起用。だが、試合は最後まで動かず、互いに勝ち点1を積み上げるにとどまった。
(取材・文 竹内達也)
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J2リーグは18日、第29節を各地で行い、暫定2位の大分トリニータと同6位の東京ヴェルディが対戦した。互いにていねいなボール回しから好機を狙うチーム同士の一戦。細かいスペースでのハイレベルなせめぎ合いが見られたが、最後までスコアは動かず、スコアレスドローに終わった。
ホームの東京Vは前節山形戦(●1-2)から先発3人を変更。ベンチに回ったFWアラン・ピニェイロ、横浜FMに完全移籍したDF畠中槙之輔、U-21日本代表としてアジア大会に参加中のMF渡辺皓太に代わってDF平智広、MF佐藤優平、FW泉澤仁が並んだ。
対する大分は終盤の4得点で圧勝した前節岡山戦(○4-1)から1人を変更。ここまで3試合連続ゴールで3連勝を牽引してきたFW三平和司がメンバー外となり、DF竹内彬が讃岐に移籍した影響で新キャプテンに就任したFW馬場賢治が先発に入った。[スタメン&布陣はコチラ]
共に自陣からのビルドアップで攻撃の機会をうかがう中、立ち上がりからボールを握ったのは大分。左サイドのDF那須川将大とMF前田凌佑が高い位置に攻め上がると、前半5分には右サイドをMF松本怜と馬場が崩し、こぼれ球に反応したMF丸谷拓也がミドルシュートを狙った。
通常の4バックに加えてFW藤本寛也が最終ラインの最右翼に入り、5バック気味で守っていた東京V。わずかなギャップから繰り出すFWドウグラス・ヴィエイラへの縦パスはDF福森直也に阻まれるなどし、なかなか前に進めず、泉澤の単独突破に頼るような状況となった。
対する大分は前半29分、サイド攻撃のクリアボールを拾った丸谷が左足で狙い、GK上福元直人の手をかすめて左ポストにヒット。こぼれ球に飛び込んだ馬場が中央に折り返し、FW伊佐耕平がダイレクトでネットを揺らしたが、惜しくもオフサイド判定が下された。
その後はフォーメーションを切り替えながら大分の3センター脇を効果的に突く東京Vが主導権を握り返す。前半40分には、PA右に切れ込んだ泉澤が狙うもGK高木駿がビッグセーブ。同45分は泉澤、DF奈良輪雄太の崩しからニアでD・ヴィエイラが折り返したが、MF梶川諒太のシュートも高木が防いだ。
スコアレスで迎えた後半は序盤から東京Vがボールを保持する流れが続いた。3-4-2-1の布陣から両サイドを広く使って敵陣に進攻すると、後半11分にはビッグチャンス。左サイドに人数をかけた攻撃から泉澤がつなぎ、ハーフスペースで受けた梶川が決定的なカットインシュートを放ったが、高木が横っ飛びで阻んだ。
東京Vは後半23分、ポストプレーを試みたD・ヴィエイラがDF鈴木義宜にファウルを受け、ゴール前約25mからのFKにキッカーは佐藤。右足で繰り出したボールはゴール左隅を突いたが、高木が目一杯手を伸ばしてかき出した。大分は同26分、伊佐に代えて前節2得点を挙げたFW後藤優介を入れた。
徐々にペースを取り戻した大分は2列目の前田とMF小手川宏基がサイドに張りだしてボールを引き出し、なんとか前進を試みる。すかさず東京Vは同30分、佐藤に代わってFWアラン・ピニェイロを投入。対する大分は同32分、前線で身体を張り続けた馬場に代わってFW藤本憲明がピッチに入った。
大分は後半33分、DF岩田智輝が右サイドを攻め上がり、ニアにグラウンダーでのクロスを送ったが藤本には合わず。同37分にはFKのトリックプレーから松本が左足で狙うも相手に当たって枠を逸れた。東京Vも同41分、細かい崩しから繰り出した藤本のシュートはGKが止めた。
東京Vは後半42分、左サイドで前を向いた泉澤が奈良輪につなぐと、クロスにD・ヴィエイラが頭で合わせたが、大分守備陣が立ちはだかる。大分は同44分、DF那須川将大に代わってDF星雄次を投入し、東京VはMF李栄直を起用。だが、試合は最後まで動かず、互いに勝ち点1を積み上げるにとどまった。
(取材・文 竹内達也)
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