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王国で洗礼……。ブラインドサッカー日本代表がブラジルに0-4で完敗

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対ブラジル戦で1年半ぶりのゴールが期待されるFP黒田智成

 南米遠征中のブラインドサッカー日本代表が現地時間20日(日本時間21日)、ブラジル・サンパウロで最新の世界ランク1位のブラジル代表と対戦し、0-4と完敗した。

 前半5分、ブラジルに先制を許すと、その高い攻撃力に対応しきれず、同15分、16分にも失点。後半から入ったGK佐藤大介がファインセーブを続けて、ブラジル代表にゴールを許さない時間が続いたが、後半18分にも4点目を許し、力の差を見せつけられた。

 主将のFP川村怜は、悔しそうにこう振り返った。

「立ち上がり、日本の守備のコンパクトさを欠いたところから失点し、試合の流れを悪くしてしまった。ブラジルの強度と精度の高さを感じた。後半、選手同士の距離をコンパクトにし、切り替えの意識を高く保つことでボールを拾えるようになり、パスもつなげるようになった。日本のリズムを出せてからはシュートまでいくチャンスは多くありましたが、相手のプレッシャーも早く、判断も急がされた。このなかで、しっかりと打ち切り、決めきるのが課題です。明日は前半の立ち上がり、入り方をしっかり考えて、最初から自分たちのリズムをつくり、必ず点をとりたいです」

 日本代表初招集のGK高橋太郎を起用するなど、育てながら勝つことを目指した高田敏志監督は、ブラジルの強さを認めつつ、前を向いた。  

「ブラジルのシュート精度の高さを改めて感じた。日本もチャンスはつくれていたので、シュートを決めていれば展開が変わったが、カウンターで失点し決定力の差を見せつけられた。守備では、ゴール前で一歩体を寄せられるか。明日の最終戦は、必ず点を取って(日本に)帰りたい」

 ブラジルとは過去7度対戦し、1度も勝てていない難敵だが、ゴールを決めたことがある主将の川村とFP黒田智成は今回の遠征にも参加している。明日行われる遠征最終戦で、まずは意地の一撃で流れを引き寄せ、歴史的初勝利を手繰り寄せる。

≪ブラジル代表戦 出場メンバー≫
日本代表前半メンバー
GK高橋太郎
FP川村怜
FP田中章仁
FP佐々木ロベルト泉
FP黒田智成
ガイド 中川英治

日本代表後半メンバー
GK佐藤大介
FP川村怜
FP田中章仁
FP佐々木ロベルト泉
FP黒田智成
ガイド 中川英治
【注】GKはゴールキーパー、FPはフィールドプレーヤーの略称

≪過去対戦成績≫
①2002.11.12 (韓国) ●0-7  
②2006.11.25(アルゼンチン)●0-7        
③2007. 8. 1(ブラジル) ●0-4   
④2013. 3.20 (埼玉)   ●1-2川村怜  
⑤2014.11. 9 (宮城)  ●0-4
⑥2016. 6. 3 (ブラジル) ●0-5
⑦2017. 3.20 (埼玉)   ●1-4黒田智成
【注】名前は得点者

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