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苦しめられたU-21代表…森保監督「どっちに転ぶか分からない試合だった」

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U-21日本代表を率いる森保一監督

[8.24 アジア大会決勝T1回戦 U-21日本1-0マレーシア ブカシ]

 厳しい戦いが続いている。しかし、U-21日本代表は苦しみながらもベスト8まで駒を進めた。

 初戦ネパール戦では1-0の辛勝、第2戦パキスタン戦では4-0の快勝を収めながらも、第3戦ではベトナムに0-1の完封負けを喫した。そして決勝トーナメント1回戦では、グループリーグ第2戦で韓国を下したマレーシアに苦戦を強いられた。

 序盤からボールを保持して好機も作った。前半31分にはFW旗手怜央(順大)のスルーパスから抜け出したFW前田大然(松本)、同35分にはMF松本泰志(広島)の浮き球のパスからPA内に侵入した旗手がゴールを脅かすも、ともにネットを揺らすには至らなかった。スコアが動かずに試合が進むと、後半終盤にはマレーシアに幾度となくゴールに迫られる。

 チームを率いる森保一監督は、「多くのチャンスを作り、その中で決め切れなかった。その中で相手の時間帯もあったりして、どっちに転ぶか分からない試合だった」と振り返る。しかし、相手の猛攻をしのぐと、後半44分にFW上田綺世(法政大)が決勝点となるPKを蹴り込み、1-0の勝利を収めてベスト8進出を決めた。

「どっちに転ぶか分からない試合の中で、選手たちがこれまでの3試合の反省と、さらにやらなければいけないことを考え、次のステージに進むために『絶対に勝つんだ』という気持ちを持って戦ってくれたのが何よりも良かった」

 指揮官は勝利への執念を見せた選手に労いの言葉を贈りつつ、「この試合に勝利できて次のステージに駒を進めることでき、また新たな経験をできるという意味で非常に良かった」と苦しみながらも手にした勝利に安堵した。

(取材・文 折戸岳彦)
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