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エース咆哮!柏、今季初の5ゴールで最下位・長崎に大勝

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先発に奮起したFWクリスティアーノが2G

[8.25 J1第24節 柏5-1長崎 三協F柏]

 25日に行われたJ1第24節、暫定13位柏レイソルと同18位V・ファーレン長崎
が対戦した。試合は、5-1で柏が大勝を飾った。

 前節、磐田に敗れリーグワースト2となる13敗目を喫した柏。DF鎌田次郎が欠場となった最終ラインにDFパク・ジョンスを3試合ぶりに起用すると、FWクリスティアーノも3試合ぶりに先発に戻し、最前線に置いた。

 3連敗で5戦勝ちなし(1分4敗)、最下位に転落した長崎は、19日のC大阪戦からスタメンを4選手変更。今夏獲得したMF大本祐槻を左ウイングバックで初先発させると、2戦ぶり先発のFW鈴木武蔵を1トップに起用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 両者の勝ち点差はわずかに「5」。残留を争うチーム同士の一戦は、勢いをもって試合に入った長崎が、ペースをつかむ。高い位置からプレスをかけ、柏のビルドアップを許さない。すると、前半11分に早速試合が動く。押し上げていた柏最終ラインの裏に、MF島田譲が浮球のパスを送ると、これに反応した鈴木が独走。追いかけるDFを振り切って、ニアサイドに強烈なシュートを放つと、豪快にゴールネットを揺らして、長崎が2試合ぶりに先制点を奪った。

 今季先制された試合は10戦10敗の柏だが、すぐさま同点に追いつく。21分、右サイド深いところまで切り込んだDF小池龍太が低いクロスを入れると、長崎DFに当たりコースが変わったが、これをクリスティアーノがダイレクトで蹴り込み、試合を降り出しに戻した。

 勢いに乗る柏は、同点から3分後の24分、小池が今度は高いクロスを入れると、クリスティアーノが頭でとらえる。ブラジル人ストライカーの約1年ぶりとなるマルチゴールで、柏が逆転に成功する。

 柏は完全に落ち着きを取り戻すと、長崎をいなしながら押し込む時間を増やしていく。小池、DF高木利弥の両サイドバックもポジションを上げると、32分には小池のミドルシュートが枠に向かったが、GK徳重健太の好守に阻まれてしまう。

 1点リードして迎えた後半開始3分、柏が三度ゴールネットを揺らす。敵陣でボールをカットしたMF小泉慶が前線にルーズな浮球を入れる。これにFW伊東純也が反応すると、コースに入っていたMF翁長聖より先にボールにさわる。伊東のループシュートは、飛び出してきたGK徳重の頭上を越えて、長崎ゴールに吸い込まれ、柏がリードを2点に広げた。

 苦しい展開を強いられる長崎は、鈴木に代えてFWファンマを投入したが、柏にボールを持たれる展開を変えられない。18分には、FW江坂任とクリスティアーノのパス交換で中央を崩すと、最後はMF瀬川祐輔がシュート。しかし、GK徳重が追加点を許さない。

 長崎のチャンスは29分、翁長のクロスをファンマがヘディングで狙ったが、GK桐畑和繁がセーブ。交代枠を使い切って反撃を試みる。41分にはFW中村慶太の直接FKがクロスバーをかすめたが、ゴールは遠い。

 リードしている柏は、途中出場の193cm、FWオルンガが前線でタメをつくりながら時計の針を進めていく。終了間際の44分には、ゴールまで約20mの位置からMF手塚康平が直接FKを沈めて試合を決定づけると、アディショナルタイムにはオルンガが初ゴールでダメを押した。

 4月25日以来となるホームでの勝ち点3を手にした柏は、勝ち点を29に伸ばしている。

(取材・文 奥山典幸)

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