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[Rookie League]前橋商が目標通りの無失点!帝京の入れ替え戦進出を阻止

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CB倉林圭吾(右)がシュートブロック。前橋商高帝京高を無得点に封じた

[9.1 Rookie League B group第7節 前橋商高 0-0 帝京高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪校の1年生たちが90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2018 Rookie League」は1日、最終節を行った。逆転での入れ替え戦進出を狙うB group4位・帝京高(東京)と6位・前橋商高(群馬)との一戦は互いに譲らず。スコアレスドローに終わった。

 前橋商が帝京の入れ替え戦進出を阻止した。B group2位で昇格した西武台高(西武台)と1点差ゲームを演じているほか、2勝を挙げている前橋商だが、8月26日の武南高(埼玉)戦で大量12失点。悔しすぎる敗戦を喫していた。

 だが、伝統校は笠原恵太監督が帯同した最終節で意地を見せる。CB本間輝が「最後は無失点で抑えようと、チームで決めていました。前の試合で大量失点していたので、(笠原監督からも)『無失点で行こう、守備からサッカーをして行こう』と言われていました」と説明していたが、前橋商は集中した守備。背後の対応に自信を持つ本間やCB倉林圭吾が中心となって帝京の攻撃を跳ね返していく。

 勝てば3位と入れ替え戦進出が決まる帝京だが、注目MF宮崎海冬をはじめ、負傷欠場者が多い中での最終節。それでも馬力のあるFW高木翔青や前線でボールを収めるFW岡至恩を起点に、ボランチの位置から前線をサポートしながら攻め上がるMF松村敦矢や運動量多いSB山川高輝らが絡んで分厚い攻撃を繰り出した。

 だが、前半に左中間を抜け出したMF辰巳康太郎が前橋商GK高橋洋斗の飛び出しに阻まれたほか、PA近くまでボールを運ぶも、球際でしっかり身体を寄せる前橋商の前に攻撃の精度を欠いてしまう。一方の前橋商は守備意識高く試合を進めながら、チャンスあればMF石倉潤征を起点としたサイド攻撃を展開。シュートまで持ち込んだ。

 帝京は前橋商に得点を許さなかったが、最後まで得点することができず。0-0で引き分けて3位浮上とA group昇格を逃した。一方、前橋商は目標通りに無失点。2年後、地元・群馬開催のインターハイへ向けて力を磨く世代は、一つ自信を得てRookie Leagueを終えた。

(取材・文 吉田太郎)
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