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[MOM2616]座間FW岩田凌(3年)_絶妙ターンからの豪快ショットで決勝点

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前線で推進力ある動きを見せ、決勝点を決めた座間高FW岩田凌

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.22 選手権神奈川県予選2次2回戦 座間高 1-0 鶴見大附高 横山公園]

 座間高にとって選手権神奈川県予選の大事な初戦。先発メンバーの半数以上が下級生の座間は、緊張もあってか思うような攻撃ができていなかった。だが、その中で破壊力のある動きを見せていたのがFW岩田凌(3年)だ。

 立ち上がりは本人も身体が動いていなかったという。だが、前半30分に決めたゴールで乗った。前線でボールを受けた岩田は鋭いターンでDFを振り切ると、強烈な左足シュートをゴールに突き刺した。

「最初は内側にターンしようかと思っていたんですけれども、相手が内側から来ていたんで外側にターンして決めました」と岩田。相手DFの動きをよく見て判断し、持ち味のパワーショットでスコアを動かした。

 この後も身体の強さを活かしてのボールキープや鋭いターン、推進力とスピードのある仕掛けで攻撃の起点に。そして、MF小原瑠己(3年)の折り返しを左足ダイレクトで叩いたシーンや、PAで縦に割って入る動きなどゴール前でも怖さを発揮していた。

 ただし、チームは2点目を奪うことができず。シュート精度を欠いた岩田は「自分としては全然まだまだ。もっとターンしたり、前半最初から背後取ったり、シュートを打ち切ったり、得点をもっと自分で獲れるシーンがあったと思う」と反省し、「自分はFWなので(チームに貢献するためには)点獲るのが一番だと思いますし、自分が点獲れればチームはもっと上に行ける」とゴール連発を誓っていた。

 憧れは元ブラジル代表のFWロナウド。その岩田について、佐藤英幸監督は「泥臭く行ける。ここからグレードアップしてくれる気がする」と期待する。対して岩田は「ここから1か月空くので、個人も、チームもレベルアップできたら良い」。高校生活最後の選手権でゴールを連発し、チームの勝利に貢献するために、少しでも成長して1か月後の3回戦を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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