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J・バホス2戦連発!! 好調甲府が完封3連勝、MF渡辺退場の東京Vは8試合ぶり黒星

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2試合連発で3連勝に貢献したヴァンフォーレ甲府FWジュニオール・バホス

[10.6 J2第36節 東京V0-1甲府 味スタ]

 J2リーグは6日、第36節を各地で行い、昇格争いを繰り広げる5位の東京ヴェルディはホームで14位のヴァンフォーレ甲府と対戦した。東京五輪世代MF渡辺皓太の退場が響いて0-1で敗戦。FWジュニオール・バホスが2戦連発の甲府は全て完封での3連勝を果たした。

 プレーオフ圏内を確保したい東京Vは前節栃木戦(○1-0)から先発2人を変更。MF泉澤仁、MF梶川諒太に代わってU-19日本代表FW藤本寛也、FWアラン・ピニェイロを起用した。対する甲府は前節徳島戦が中止となった影響で2週間ぶりの公式戦。第34節の岡山戦(○2-0)と同じ11人で臨んだ。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは風上の東京Vが主導権を握った。この試合を最後に『AFC U-19アジア選手権』のU-19日本代表に合流する藤本が右サイドに幅を取り、FWドウグラス・ヴィエイラや渡辺との連携で前進。ところが3-4-2-1でコンパクトに守る甲府守備陣を崩せずにいると、次第にリズムを失っていった。

 甲府は前半21分、猛スピードで右サイドを駆け上がったMF道渕諒平のクロスはファーに流れたが、逆サイドのMF高野遼のクロスでゴール前を強襲。同29分にも高野がマイナス気味のクロスボールを送り、J・バホスのダイレクトシュートを導いた。

 前半31分には甲府にビッグチャンス。左サイド自陣を起点としたカウンターから高野が右サイドに大きく展開し、フリーのMF曽根田穣が中央に斜めのパスを送る。うまくスペースを突いたMF小塚和季がワンタッチで流すと、J・バホスが決定的なシュートを狙ったが、わずかに左へと外れていった。

 後半はスタートから甲府が一気に攻め込む。曽根田が果敢に東京Vの最終ライン裏に抜け出し、起点をつくってシュートを連発。5分にはGK上福元直人に猛烈なプレスをかけてロングキックをブロックした。東京Vは6分、藤本に代わってFW泉澤仁を投入した。

 甲府は後半9分、左サイドを突破したJ・バホスが右サイドに送り、小塚がダイレクトで折り返すと、ゴール前に走り込んできたJ・バホスがダイレクトシュート。だが、これもわずかに右へと外れた。同14分にはMF小椋祥平のパスカットからカウンターをしかけるもオフサイドに終わった。

 東京Vは後半17分、渡辺がMF佐藤和弘を後方から倒し、2枚目のイエローカードで退場処分に。同19分、A・ピニェイロを下げてMF李栄直を送り込み、フォーメーションを4-4-1にした。それでも同25分、D・ヴィエイラのクロスに反応した李が強烈なシュートを放ち、GK岡大生を強襲した。

 甲府は後半26分、曽根田に代わってFW金園英学を投入。するとこう対策がすぐさま的中する。同27分、DFエデル・リマのパスカットからJ・バホスが前を向き、金園とのワンツーでPA右寄りを突破。浮き球を右足インサイドでファーポストに流し込み、待望の先制点を奪った。J・バホスはゴール裏のサポーターと喜びを分かち合った。

 何としても1点が欲しい東京Vは後半36分、DF奈良輪雄太に代えてFW林陵平を投入。泉澤を左ウイングバックに据える3-4-2という攻撃的な布陣を打ち出した。甲府は同39分、J・バホスを下げてMF堀米勇輝を起用。フレッシュな背番号7はカウンターの最先鋒を担った。

 それでも東京Vは後半40分すぎから、ロングボールでゴール前に攻め込むシーンが見られる。だが、6分間のアディショナルタイムでも最後まで反撃は実らず。数的不利に苦しんだ東京Vは第28節の山形戦(●1-2)以来、8試合ぶりの敗戦となった。

(取材・文 竹内達也)
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