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[MOM2639]清水ユースDF栗田詩音(3年)_書き綴ったサッカーノートは今年だけで7、8冊。積み重ねのCBが鉄壁守備

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清水エスパルスユースの完封勝利に貢献したCB栗田詩音

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 FC東京U-18 0-3 清水ユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 序盤に2得点を叩き出したことで試合の流れを傾けた清水エスパルスユースだが、その後の隙のない守備が見事だった。特にCB栗田詩音(3年)はFC東京U-18がドリブル、ワンツーで仕掛けて来たところで粘り強い対応。「ボールが来るのを予測して、相手よりも一個余裕を持ってボールを追うことも意識している」という栗田は相手FWの抜け出しに対しても予測速く反応し、身体を前に入れてブロックしてFC東京に決定的なチャンスを作らせなかった。

 本人も納得の完封勝利。「ゼロでということを最終ラインは毎試合目標にしている。(FC東京は)1対1と1本で飛ばしてくる背後のボールとか精度が高いので。そういうところをチャレンジ&カバーを徹底して、連動した良い守備ができたと思います」と胸を張った。

 パートナーのCB監物拓歩(3年)がU-18Jリーグ選抜やU-17日本代表に選出されるなど高く評価されてきたのに対し、栗田には代表歴がない。練習から声を出してチームを引っ張る監物任せにならないように、栗田も練習から意識高く声を出し、チームをまとめることを意識。それによって「今、リーダーシップを取れてきている」と実感しているDFはこの日、監物にも負けないほどの存在感を放っていた。

 その栗田については平岡宏章監督も「伸びました。自信を持ってプレーをしている。面白い存在になりつつある」と成長を認めていた。加えて指揮官が教えてくれたのは、「サッカーノート」。彼が書き綴ってきた枚数は今年だけで7、8冊にもなるという。

 栗田は「毎日練習から気づいたことを書いています。練習で良いところと悪いところの課題が絶対に出るので、その日に書かないと人間って忘れちゃうじゃないですか。その日にまとめて、あとで見返しています」。元々能力の高さは認められていたが、取り組む姿勢に甘さがあり、下級生時のドイツ遠征では25名に入れず居残り組に。そこから「違った自分を見せたい」と決意し、ノートの書き方から変えて、日々自分を見つめ直しながら成長してきた栗田は今、信頼されるDFになっている。

 この日、ノートに記す内容について問うと、「きょうは残留も決まって3-0で勝てたのでいいところと……、でも課題もあったので」と応じた栗田。快勝の中でも見つけた課題を修正し、「自分の3年間の集大成の大会になる」というJユースカップ(10月21日初戦)で再び堅守を発揮する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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