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Jリーグで致命的ミスも…“代表仕様”のトライ重ねてきたGKシュミット「悲観的なミスではない」

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2度目の招集をつかんだ日本代表GKシュミット・ダニエル

 サプライズ招集から1か月。GKシュミット・ダニエル(仙台)は“森保ジャパン”仕様のトライを重ねてきたという。時には手痛い失敗もあったが、すべては自身の成長のため。再び勝ち取った日本代表の舞台で「今できる100%を出す」と意気込んでいる。

 森保一監督が代表監督に就任し、初めての活動となった9月合宿で初招集。時にはフィールドプレーヤーに混じってトレーニングする姿も見られ、初陣のコスタリカ戦でも出場機会は得られなかったが、指揮官が求めるものを吸収してクラブに戻った。

 だが、そんなトライを試みたリーグ戦では“産みの苦しみ”に直面した。中でも9月29日のJ1第27節横浜FM戦(●2-5)では悪夢の5失点。自身のポゼッションから蹴り出したボールをFWウーゴ・ヴィエイラにカットされ、無人のゴールに流し込まれるというミスもあった。試合後は「チームに申し訳ない」と言葉少なだった。

 しかし、自らが攻撃の起点になるという試み自体には後悔はなかったという。合宿2日目のこの日、その場面を回顧した26歳は「森保さんが求めるサッカーでは、起こってはならないが起こり得ること。広島でやっている時にそういう失点も見たし、悲観的なミスではない」と前向きに受け止め、「その他の失点が多かったことを改善したかった」と振り返っていた。

「ちょっとは要領が分かっているので、緊張感は少なくなって楽しい」と平常心で臨む2度目の代表活動。12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦で出場機会をつかむべく、「森保さんの求めているサッカー、足元のパスワークをテンポよくやれる自信はある程度あるので、それを出していけたら良い」とトレーニングから存在感を放っていく覚悟だ。

(取材・文 竹内達也)

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