[10.14 J2第37節 町田3-2大分 町田]

　FC町田ゼルビアのMFロメロ・フランクが、夫人の第1子妊娠を“公開発表”した。

　4月28日の敵地での大分戦以来、実に24試合ぶりの先発出場を果たしたロメロ・フランクは、前半16分にCKのサインプレーから見事なミドルシュートを決めて先制点を記録。2-2の後半18分にはスローインからボールを受けると、反転シュートで決勝点を蹴り込んだ。

　先制点を決めたロメロは相手からボールを奪うと、ユニフォームの下に抱え込む“妊娠パフォーマンス”を披露。発表がなかったため、10月1日に第2子が誕生したFW中島裕希を祝福するものかと思われたが、試合後にロメロは「奥さんが妊娠中。6か月です」と明かした。

　しかし前半のゴールの際、夫人はスタジアムに到着していなかったのだという。そこで生まれた後半18分の自身2点目。「後半はいるなと思って、スタンドを指さした。ゆりかごは奥さん向けだった。お兄ちゃんも群馬から来ていた。家族が支えてくれているので、勝てて良かった」と充実の表情を浮かべた。

　結果が欲しかった一戦。後半38分のハットトリック未遂となるループシュートを外したことで、「それが一番悔しい」と本音を吐露したロメロ。ただしチームにとってのこの日の勝利は、優勝をあきらめないという意味でも非常に大きな勝利となった。「怪我人も出て、出場停止もあって、こういうチャンスが来た。ものに出来てよかった。ここから勢いに乗って、全勝できるように頑張りたい」と力強く話した。

(取材・文　児玉幸洋)

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