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昨年とはまたひと味違う神村学園、6-0で鹿児島連覇へ前進

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前半29分、神村学園高DF島田龍也が左足PKを決めて先制

[11.8 選手権鹿児島県予選準々決勝 神村学園高 6-0 鹿児島中央高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場B]

 8日、第97回全国高校サッカー選手権鹿児島県予選準々決勝が行われ、鹿児島中央高と神村学園高が対戦。終始攻勢だった神村学園がMF和田駿斗(3年)の2得点など6-0の大勝で、準決勝進出を果たした。神村学園は10日の準決勝で出水中央高と対戦する。

 名古屋MF八反田康平を輩出したことでも知られる鹿児島中央は県下屈指の進学校ということもあり、この日のメンバーに名を連ねた3年生はMF吉満採弥、FW田中良樹の2名のみ。前年度の選手権県王者である神村学園と戦力差があったのは否めないが、DF水主颯嵐(2年)をリベロに置いてのマンツーマンディフェンスで神村に対抗。試合開始から気持ちの入ったプレーを見せた。

 ただ、対する神村も「こういう試合を想定して練習を重ねてきた」と主将のMF深港壮一郎(3年)が振り返ったように、厳しく守られる試合は想定済み。有村圭一郎監督も「県予選はいつもこういう感じなので」と涼しい顔で振り返りつつ、「中に入れつつ、外を使うこと」に重きを置いていたことを明かした。

 今季の神村学園の特長として挙げられるのはFW新田龍生(3年)の存在だろう。「かなり頑張れるようになった」と有村監督も成長を認める大型FWがターゲットとして機能することから外を使ってのクロス攻撃に脅威度があり、前線の潰れ役としても機能する。29分に生まれた先制点も、この新田がペナルティーエリア内で踏ん張って奪い取ったペナルティーキックからだった。これをDF島田龍也(3年)が冷静に蹴り込み、神村が先手を奪い取る。

 そして35分にはMF和田駿斗(3年)が深港からの絶妙な縦パスを受けながらの流れるような反転シュートを突き刺して追加点。この1点は守備から試合に入ってきた鹿児島中央にとって重すぎるゴールだった。深港は「すぐに3点目を取れなかったのは課題」と厳しく指摘したものの、ここからは完全に神村ペース。前に出るしかなくなった相手に対し、ボールを運んでゲームを作れる両SB、大森大司(3年)と軸丸広大(2年)の二人も機能し、深港のミドルパスも絡めながら大高聖也(3年)と則松卓也(3年)の左右両翼を効果的に使って攻め立てる。

 後半17分にはCKから大高が3点目、続く19分にも右サイドを破った則松のアシストから和田が決め、さらに32分と33分にも共に交代出場のMF山野卓人(3年)とFW若松勇斗(2年)が追加点を奪って勝負を決めた。鹿児島中央も田中、FW仙波立己(1年)、MF小林響太(2年)らがゴールに迫り、田中のミドルシュートや小林のヘディングなどの見せ場はあったが、得点には至らず。結局、6-0の大差で決着となった。

 有村監督は「もともと個人の力はある年だったが、チームとしてのまとまりの部分に課題があった。以前は文句を言い合うだけになってしまっていたところもあったが、いまは前向きな声が出るようになって、まとまりも出てきた」と評価する。清水入りしたMF高橋大悟を擁した昨年とはまたひと味違うチームの仕上がりに「いろいろと目処が立ってきた」と手ごたえを感じつつ、あらためて県予選突破に向けて「簡単じゃないですから」と兜の緒を締めた。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】高校選手権2018

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