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早大ルーキー・田部井悠&杉田将宏は先発も結果残せず…先輩・岡田と相馬は優しく、厳しく見守る

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MF田部井悠(左)とFW杉田将宏のルーキー2人が先発出場

[12.15 インカレ2回戦 早稲田大1-0北海道教育大学岩見沢校 味フィ西]

 関東王者・早稲田大はインカレ初戦で北海道教育大学岩見沢校と対戦。外池大亮監督は直前の試合内容で手応えを掴み、MF相馬勇紀(4年=三菱養和SCユース/名古屋内定)とFW岡田優希(4年=川崎F U-18/町田内定)をベンチスタートにし、MF田部井悠(1年=前橋育英高)とFW杉田将宏(1年=名古屋U18)のルーキー2人を先発に起用した。

 杉田は1年生の中でもいち早く、リーグ戦第2節から途中出場でデビュー。リーグ戦やアミノバイタル杯といった公式戦で6試合に出場し、3得点を記録した。一方、田部井はアミノバイタル杯の5位決定戦で先発出場。しかしその試合は主力組が温存されており、全員揃った中での先発起用はこのインカレ初戦が初めてとなった。

「監督からどんどん前に行って、自分の持ち味出してシュートを打ってこいと言われていた」と田部井が明かすように、前半は2人を中心に攻撃を展開。杉田は持ち味のスピードに乗った突進力で縦横無尽に走り回る。田部井は的確なポジショニングと巧みなタッチでボールをつなぎ、自らもシュートを放つ。また、CKのキッカーも務めあげた。

 しかし、ゴールは遠い。前半6分、田部井が中盤から右足シュートを放つが枠を捉えず、同24分には左足を振り抜くも相手GKの正面に入る。杉田も同26分にPA右でパスを受け、右足シュートを打つが、ゴール左外へとわずかに逸れていった。

 前半終了とともにルーキー2人は交代を告げられた。そして代わりに入ったのは相馬と岡田。4年生の2人は開始直後に抜群の連係からPKを獲得すると、岡田が冷静に決め、その得点が決勝点となった。

 晴れの舞台は悔しい思い出に。杉田は「直前の試合で手応えを掴んで、自分的にできると思っていたんですが、相手も変わるとうまくできなかった」と肩を落とす。田部井は「シュートは打ったけど、得点に結びつかないと意味がない。4年生の2人は1本のチャンスでそれを決めたので、1本に対する重み、結果にこだわる意識が単純に足りないんだと思いました」と自らの実力を痛感していた。

 主将を務める岡田は「おれが責任を取るから思い切って行ってこい」と試合前に伝えていたことを明かす。

「本人たち的には満足していないと思うんですけど、そういう場があってどんどんチャレンジしていくのは大事だと思う。それで足りない部分は僕らがカバーしていくので、まずそこに立つっていうのが彼らにとっては大きい」

 一方で、相馬は異なるコメント。「2人とも献身的で色んなところに顔を出して、足元の技術も高い」と評価しつつ、あえて厳しく課題を突き付ける。

「結果を出していくことが積み上げになると思うので、前半に出てしっかりと得点を取ったり、アシストを決めたりっていうことをしたらもっと成長できたかなと。試合を決めるところでもう少し能力を高めないとJリーグだったら戦えない。決定機で決められる選手になったらどんどん評価されて、来年定着できると思う」

 たった4年間の中で迎えるチャンスは少ない。だからこそ岡田はルーキーの挑戦を歓迎し、相馬はその少ない機会で結果を残すことを厳しく要求していた。田部井と杉田も、この1年間ともに歩んだ大先輩からそれを見て学んでいる。「出番をもらえるからには、結果で応えないとだめ。こだわっていきたい」(杉田)。「一年間通して悔しいことが多く、それが結びついて試合に出られた。でも、出たからには点を取らないと意味がない」(田部井)。戦いながら、脈々と早稲田の強さは受け継がれていく。

(取材・文 石川祐介)
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