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関東王者・矢板中央はプレミア初昇格ならず。攻撃の迫力、勝負強さをより高めて選手権へ

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矢板中央高CB白井陽貴主将は選手権で勝負強く勝ち上がっていくことを誓った

[12.16 プレミアリーグプレーオフ2回戦 矢板中央高 1-3 大津高 広島スタ]
 
 プリンスリーグ関東はプレミアリーグプレーオフ1回戦へのコンディションを考慮した最終節を除いて無敗。堂々の関東王者として臨んだ矢板中央高(栃木)だったが、あと一歩のところでプレミアリーグ初昇格を逃した。

 序盤、大津高(熊本)に押し込まれた矢板中央だったが、その展開はプリンスリーグで何度も経験済み。ゴール前のところでしっかりと弾き返し、ルーズボールを繋いでカウンターに持ち込んだ。前半26分のエースFW飯島翼(3年)投入後は前線での収まりどころが増え、飯島のミドルシュートや、左サイドを崩してからFW大塚尋斗(3年)が1タッチで放ったシュートなどでゴールを脅かした。

 だが、流れの良いまま迎えていた前半43分にサイドを攻略され、1チャンスをものにされてしまう。直後にはこの日、対人守備の強さを含めて存在感のあった右SB後藤裕二(3年)が右サイドを突破。ラストパスのこぼれを飯島が左足で狙ったが、DFに当たったボールはクロスバーを叩いてしまう。
 
 矢板中央は後半9分にもカウンターから失点。直後に飯島のPKで1点を奪い返し、その後大塚とFW望月謙(3年)の高さやMF板橋幸大(3年)のスピードを活かした攻撃などで盛り返す。そして、セットプレーから望月の放ったヘディングシュートや飯島の左足シュート、CB白井陽貴主将(3年)の右足シュートなどで会場を沸かせたが、相手ゴールをこじ開けることができず。逆に終了間際の失点によって1-3で敗れた。

 インターハイ初戦で東福岡高(福岡)に敗れたのに続き、九州勢に連敗。プリンスリーグでは先に得点して優位に立っていたが、敗れた2試合はいずれも先制されて挽回しながらも敗れる結果になってしまっている。

 白井は大津との差になった部分、選手権で勝ち上がるために必要になってくる部分について「一番は勝負強さだと思います。相手は一回のカウンターで得点できる強さがあった。こっちは何回も押し込めるところはあったんですけれども、相手は守れるところは守ってそこから凄いカウンターを持っていたし、そういうところは見習わなければいけない。自分たちもあのようなサッカーを目指している。より完成度の高いサッカーができないと(選手権)上に行くことはできない」と口にした。

 強豪居並ぶプリンスリーグ関東で残した12勝5分1敗という成績について、彼らは「運もあった」と語るが、積み重ねの賜物であったことは間違いない。今回、全国の強豪に勝つために、より研ぎ澄まさなければならない部分を学んだ矢板中央はレベルアップして選手権に臨む。

 高橋健二監督は「(攻撃で)最後の仕上げのところを改善したい。もっと攻撃に人数をかけないといけない。迫力をもって飛び込まないといけない」と語り、「負けたことで奢らずにできると思う。しっかりとチームを作って次に繋げていきたい」と語った。

 そして白井は、「選手権も上手くいかないと思う。(先制されても)1点を返して、同点・逆転まで持っていったり、PK戦で勝てるように勝負強さを身に着けていきたい。(お互いに勝ち上がれば準々決勝で)大津にリベンジもできますし、ずっと(大事な試合で)負けてきたことが後悔で終わらないにしたい」とコメント。初のプレミアリーグ昇格を果たすことはできなかったが、選手権で決勝進出、目標の全国制覇を果たしてチームの歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)
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