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[横山杯]「一番倒したかった…」PK戦で流れ変えたビッグセーブ!駒澤大高GK三浦が優勝の立役者に

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PK戦で相手のシュートを止めた駒澤大高GK三浦健太(2年)

[12.29 横山杯ファイナルゲーム 市立船橋高0-0(PK2-4)駒澤大高 若松運動場]

 駒澤大高(東京)GK三浦健太(2年)のビッグセーブが流れを変えた。市立船橋高(千葉)とのファイナルゲーム(決勝戦)は、70分間で決着がつかず、大会規定により延長戦なしでPK戦に突入。先攻の駒澤大高は1人目のDF内田哲平(2年)のシュートを止められ、いきなり追い込まれた。

 それでも、2人目のMF湯浅織人(2年)がゴール正面に蹴り込んでネットを揺らすと、続く市立船橋2人目のMF佐久間賢飛(1年)のシュートを守護神が左に飛んでストップ。その後、相手のシュートがクロスバーを叩いたこともあり、2人目以降、全員成功させた駒澤大高がPK4-2で横山杯初優勝をつかみ取った。

「コーチから読んだ方に強く飛べと言われていました。自分を信じて飛んだ結果、止められたので良かったです」と笑みをみせた三浦。対戦相手の市立船橋とは、今大会前の遠征、今大会予選リーグでも対戦していたが、どちらも敗れていた。「一番倒したかった。それが叶ったので良かったです」と“3度目の正直”を素直に喜んだ。

 試合中は枠内にシュートが飛んでくる機会は少なかったが、「1試合目(決勝リーグ第3節・松本国際戦)は悪い形で失点してしまいました。決勝では失点したら負けとわかっていたので、自分を奮い立たせて臨みました。後ろは“ゼロ”にこだわっていました。それを70分間できて良かったです」と満足感を示した。

 駒澤大高は今大会、予選リーグ5試合で4失点、決勝リーグとファイナルゲームの4試合で2失点と、守備でも結果を残していた。その中心として奮闘した三浦は「いつもの遠征よりは失点が少なかったと思います。集中して守れました。特にセットプレーでは自分中心にやって、マークの確認などを行いました。自分からやらないと失点すると思ったので、声を出してやりました」と手応えを口にしている。

 優勝という形で今大会を終えた駒澤大高。だが、まだまだ戦いは続く。明日30日に全国高校サッカー選手権でトップチームが開幕戦で那覇西高(沖縄)と対戦する。「トップに影響を与えられるような結果になったと思います。明日は全力で応援します」と白い歯をこぼした三浦。スタンドからチームメイトを後押しし、来年は自分もその中心に立ってみせる。

(取材・文 清水祐一、取材協力 スポーツマネジメント)
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