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[MOM2768]星稜FW岩岸宗志(3年)_4度目の全国でついに…「こだわっていた」初得点

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岩岸宗志は右足と頭で1得点ずつを挙げた(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 星稜高2-0関西学院高 柏の葉]

 試合を決めたのは、キャプテンマークを巻く背番号10だった。立ち上がり6分、星稜高(石川)は敵ゴール前で混戦からのこぼれ球をFW岩岸宗志(3年)が右足で蹴り込み先制。その後はハードワークをして関西学院高(兵庫)を圧倒する。その急先鋒となったのが、1トップに入った岩岸だ。チーム全体として攻守の切り替えの速さが際立っていたが、敵陣深い位置まで走り続けた岩岸の活躍は目を見張った。

 もちろん攻撃時での貢献度も高い。ボールを受ける前に一度相手DFに体を当ててからボールを受けて、前線のタメをつくる。後半16分にはMF有馬大勢(3年)の左CKをヘディングで合わせ、試合を決定づけた。

 2年次の総体と選手権、そして3年次の総体で先発していた岩岸だが、これまでゴールには見放されていた。4度目の全国大会でチームを勝利に導く2得点に、岩岸は「自分の中でチームの貢献もそうなんですけど、得点にこだわっていたところがあったので、得点を取れてよかったです」と安堵の表情を浮かべた。

 続く2回戦は、明秀日立高(茨城)と対戦。昨年度の2回戦、星稜は同校と対戦し0-1で敗戦を喫している。2年生だった岩岸は先発していたが、1点リードされていた後半27分にピッチを後にし試合終了のホイッスルを聞いた。「ベンチにいたんですけど、一番近くで悔し涙を流している姿を見ていたので、この1年2回戦突破を目標にしたいた」。目標としていた2回戦、運命のめぐり合わせか相手は同じ明秀日立だ。「リベンジという気持ちを持って勝ちきりたい」。星稜にとってこれ以上ない舞台が整った。

(取材・文 奥山典幸)

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