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左MFからFWへポジションチェンジ後に2発。10番・熊澤が流経大柏を逆転勝ちへ導く

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流通経済大柏高の10番・熊澤和希は2ゴールで逆転勝利に貢献

[1.2 選手権2回戦 徳島市立高 1-2 流通経済大柏高 フクアリ]

 エースが2ゴールで逆転勝ちへ導いた。流通経済大柏高は0-0の後半6分、選手交代に伴い、10番MF熊澤和希(3年)のポジションを左MFからトップへとチェンジ。チームは16分に先制されたが、熊澤が2ゴールを決めてFW起用に応えた。

 後半20分、熊澤はゴール前の混戦から右足シュート。それまでファインセーブを連発していた徳島市立GK中川真(2年)が反応したが、ボールはDFに当たってコースが変わり、そのままゴールネットに吸い込まれた。

 さらに31分、熊澤は、交代出場MF中井颯人(3年)が左サイドから出したパスをPAで受ける。厳しくチェックしにきた徳島市立高DFのファウルを受ける形でPKを獲得。キッカーの熊澤はこれを右足で右上隅に蹴り込んで2-1とした。熊澤は10本は投じていたロングスローやスペースへのパス、落ち着いたボールキープなど存在感。ミスもあったが、フィニッシャーとして試合を決める仕事をしてのけた。

 今年、ボランチやFWなどを経験してきた熊澤にとってポジションチェンジは準備済み。「ポジションチェンジしても大丈夫なようにずっとやってきたので、きょう結果に出て良かった」と笑顔で語っていた。

 昨年度のインターハイ決勝でチームを日本一へ導く決勝ゴール。準優勝した同年度の選手権でも1ゴールを決めた。今年はエースとして大会を迎えたが、「まずチームに貢献するという部分で自分はやってきた」という熊澤に過度の力みは見られない。この日のように、決めるべきところで決めてチームを勝たせる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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