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森保J初練習を終えて…武藤嘉紀「使えないと思われたら切られる」

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FW武藤嘉紀(ニューカッスル)

 不完全燃焼に終わったロシアW杯から約半年、世界最高峰の舞台で経験を積み重ねてきた26歳が新生日本代表に加わった。FW浅野拓磨の負傷でアジア杯メンバーに追加招集されたFW武藤嘉紀(ニューカッスル)は森保ジャパン初選出。6日のトレーニングから本格合流し、急ピッチで連係を高めていく構えだ。

 これまでの親善試合でも招集案は出ていたそうだが、「チームのこともあって、行きたいけど行けなかった」と明かした武藤。自身が不在の森保ジャパンを「素晴らしいサッカーを若手とベテランが融合してできているし、自分が入った時にすんなり入れるようにイメージしていた」という見方で眺めていたという。

 ロシアW杯では1試合の出場にとどまり、不完全燃焼のまま終幕。その後、プレミアリーグの舞台に挑んだ。「試合に出ればやれている自信はあるし、特に怖い相手はいない」。負傷もあって出場時間は限られているが、マンチェスター・Uを相手にゴールを決めるなど、半年間で確かな爪痕は残している。

 そうして掴んだ日本代表復帰。「やっぱり歳も歳で若くない。若手が躍動していて、僕らも躍動しないといけないけど、経験を生かしつつ結果を出すこと。若手のサポートもしないといけない」。前回大会の2015年にもアジア杯に出場したが、当時とは異なる役割を担うつもりでいるようだ。

 森保ジャパンの1トップにはFW大迫勇也が君臨しており、2列目にもMF南野拓実を始めとした競争は激しい。だが、先発で出られなくても「何が起こるか分からない」のがアジア杯。「途中から出る選手が大事だし、延長もあるし、怪我人が出ることもある」とさまざまなシチュエーションを想定している。

「日本代表では毎回そうだけど、森保さんに使えないと思われたら切られる」という覚悟で臨むアジアの舞台。直前での合流のため周囲と合わせる時間は短いが、「そこは割り切る」と言い訳をするつもりはない。「お互いが100%分かり合うことは難しいので、必要なことを伝えてコミュニケーションを取っていく」と自身も融合していく心構えはできている。

(取材・文 竹内達也)

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