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[NB CUP]注目エース不在も強さ示した“U-16日本一”世代の日大藤沢、帝京に快勝して決勝へ

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後半4分、日大藤沢高はFW鈴木輪太郎イブラヒームが4点目のゴール

[1.6 NB CUP準決勝 日大藤沢高 6-0 帝京高 時之栖裾野G]

 NEW BALANCE CUP 2019 in TOKINOSUMIKA(通称:裏選手権)準決勝が6日に行われ、日大藤沢高(神奈川)が帝京高(東京)に6-0で快勝した。

 日大藤沢の2年生は1年時に全国ルーキーリーグ交流大会で“日本一”に輝いている期待の世代。複数のJクラブが注目するエースMF植村洋斗(2年)が怪我のために離脱中だが、その中で結果を残して自信に繋げている。

 前半、ポゼッションにCB青木駿人主将(2年)とCB宮川歩己(1年)の大きな展開を交えて攻める日大藤沢に対し、帝京は奪ってから素早くスペースを突く攻撃でチャンス。9分、帝京はFW石川航大(2年)がフィニッシュに持ち込み、11分にも右SB沢田庸眞(2年)の突破から決定的なシーンを作り出した。

 だが、日大藤沢は14分、MF布方叶夢(2年)とのコンビで右サイドを突いたMF斉藤夏(1年)がクロス。FW平田直輝(2年)が落としたボールを布方が左足で決めてリードを奪った。前半半ば以降は日大藤沢がセカンドボールの攻防で圧倒。左の多田夢都(2年)、右の古谷陸(2年)の攻め上がりにも注目の日大藤沢は22分、古谷が右サイドでの1対1を制し、エンドラインまで切れ込んでラストパス。これをMF成定真生也(2年)がゴールに沈めて2-0とした。

 今年の大黒柱・左SB石井隼太(2年)を怪我で欠く帝京も繋ぐ意識が増し、26分には石川とFW高橋岳(2年)のコンビで左サイドを切り崩して決定機を作り返した。だが、日大藤沢GK濱中英太郎(1年)の果敢な飛び出しに阻まれてしまう。逆に日大藤沢は、29分にも布方の展開を起点とした攻撃から多田が左サイドを縦に切れ込んでクロス。これを成定が1タッチでゴールへ沈めた。

 帝京は山下高明コーチが「安定してきた」と語るCB鳥木秀音(2年)やGK冨田篤弘(2年)が後方を支え、昌平高、習志野高をいずれも完封して勝ち上がってきた。他校から素早い攻撃に対しての高い評価も得ていたが、山下コーチは「よりグループワークしなければいけない」と語る。まだ個で何とかしようとしてボールを失ってしまう部分が多いため、攻守に渡ってグループでの意識を高める必要性があることを選手たちは指摘されていた。

 試合は「入りからしっかり集中してやれた」(成定)、「全員の雰囲気も良かった」(青木)という日大藤沢の勢いが後半も続く。4分、斉藤の右クロスに超大型FW鈴木輪太郎イブラヒーム(1年)が頭で競り勝って4点目。さらに15分にも吉本武(2年)のダイレクトの折り返しを小林来生(2年)が決める。帝京も気持ちを奮い立たせて戦っていたが、日大藤沢は終了間際にも相手オウンゴールで加点し、6-0で快勝した。

 日大藤沢の佐藤輝勝監督は「今回の経験を1で終わらせるのではなく、2にも3にもしていくことが必要。掛け算にしていかないといけない」と語る。準々決勝で対戦した山梨学院高には自分たちの良さを十分に発揮させてもらえず、帝京戦も相手に打開されるシーンがあった。強豪との試合で得た経験を持ち帰ってプラスにして行かなければならない。

 日大藤沢は昨秋の選手権神奈川県予選準々決勝でインターハイ全国2位の桐光学園高と対戦。2点を先取しながら3ゴールを奪い返されて逆転負けし、全国進出を逃している。「2年生がほとんどメンバー入りしていた。みんな悔しい思いは分かっているし、去年の先輩の分もという思いもある」(青木)という今年の日大藤沢。期待の世代は昨年味わってきた悔しさを忘れず、冬場に重ねている経験も必ずこの1年の躍進に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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