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高校選抜候補は1年生MF須藤が躍動!25分間のチャンスで強烈なインパクト

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4本目14分、高校選抜の1年生MF須藤直輝(昌平高)がクロスバー直撃の右足シュート

[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 0-2 東海大]

 25分×4本行われた練習試合の4本目。両チームともにメンバーを入れ替えながらのゲームで考慮しなければならない部分もあるかもしれない。日本高校選抜候補の1年生MF須藤直輝(昌平高)は、それを差し引いても十分にインパクトのある動きを見せた。

 0-2とされた直後の12分、右サイドタッチライン際の攻防を制して一気に抜け出すと、PAでの連続の切り返しから決定的な右足シュート。それまで枠へのシュートが無かった高校選抜にスイッチを入れた1年生は、14分にもMF熊澤和希(流通経済大柏高3年)から1ステップで右足シュートを打ち込む。
 
 東海大DF、GKの意表を突く形で放った右足シュートは、惜しくもクロスバーを直撃。「1ステップで隅を狙えばもしかしたら入るかもしれないという気持ちで打ったんですけれども、ちょっと技術が足りなくて」と苦笑した須藤だったが、2つのプレーで試合の流れを自分たちに傾けた。

 その後も小さな身体を効果的に活用し、大学生DFの前に潜り込むドリブル。潰されかけても、その突破は全く止まらない。得点に絡むことはできなかったが、他にも足技で先輩たちを唸らせるなど躍動した。

 この日、高校選抜候補は計27人がプレー。激戦区のシャドーの位置でプレーする須藤の出場時間は、4本目の25分間に限られた。それまでは線審を務めるなど上級生たちのプレーを観察。同時に気持ちを高ぶらせていた。

「1、2、3本目を見ていて、凄くみんな上手くて『自分もやってやりたいな』『早くサッカーしたいな』と思ってやったら、ああいうプレーになりました」と須藤。朝岡隆蔵(市立船橋高)も「常に前向きに取り組む姿勢がいい」と評価していたが、1年生MFは今回の選考合宿初日から失敗してもどんどんチャレンジして自分の良さを出す部分や、学んで吸収しようとする姿勢が際立っている。

 残り1日となった選考合宿を勝ち抜くため、結果もしっかり残してアピールすること。須藤は「(ゴールを)決めると決めないとでは違う。自分も結果を出したいですし、この合宿でまだ1アシストしかしていないので、もっともっとゴールに近づける人間になりたいと思っています」。27日の練習試合でも貪欲にチャレンジして、目標のゴールを引き寄せる。

(取材・文 吉田太郎)

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