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選手権予選敗退も高校選抜の“肝”に。市船MF岡井はプレー、結果で示す

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MF岡井駿典(市立船橋高)は中盤中央のポジションでチームを機能させた

[1.27 練習試合 日本高校選抜候補 6-1 山梨学院大]

 市船の攻守の要が、日本高校選抜でも軸の一人になりそうだ。日本高校選抜候補は27日に練習試合を行い、MF岡井駿典(市立船橋高3年)が4-5-1システムのアンカーの位置に入った。守備時には中盤のスペースを埋め、攻撃時には彼がCBの間に降りて攻撃を組み立てたことでチームは機能。高校選抜の朝岡隆蔵監督が指揮してきた市立船橋高での経験を活かし、チームに良い動きをもたらした。

 岡井は「慣れているポジションというのもあって、自分は知っていることが多い。それを伝える側の立場なので、伝えられるように意識しました」。朝岡監督も「岡井が肝だった」と説明していたが、岡井は上手くDF陣の負担を減らしながら、個性の強い攻撃陣をサポート。快勝の陰の立て役者だった。

 4日間の選考合宿では市立船橋で学んできたことを表現。意図的に難しい戦術、システムでのプレーを要求される中、他の選手よりも戦い方を理解し、スムーズにプレーしていた印象だ。ただし、「今は自分が慣れているのもあるので、頼られている部分が大きいと感じています。でも、段々みんなも慣れてくると思う。それに負けていられないので続けていきたい」と岡井。今年の高校選抜の“頭脳”として、今後もチームの狙いを表現していく意気込みだ。

 選手権出場を逃した中での高校選抜候補入り。「市船だから」という声があるのは覚悟の上だ。だからこそ、周囲が納得するプレーをして、結果を残さなければならないと考えている。「自分が結果で示して、コイツだったら入るんだなというプレーをしたい」と力を込めた。

 今回の選考合宿を突破すれば、2月16日には埼玉スタジアム2002で開催される「NEXT GENERATION MATCH」(対U-18Jリーグ選抜)に出場する。満員の埼玉スタジアムで選手権日本一になるという夢を叶えることはできなかったが、同じピッチに立つチャンスが来た。「(高校選抜には)その舞台に出ていた選手が多くいますし、それを見ていた側の自分がその時の悔しい気持ちを全面に出してプレーしないと活躍できない」。悔しい気持ちも胸に走り、戦って高校選抜を白星へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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