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高校選抜候補の無得点止めたのは檀崎!札幌加入のMFが初ゴール

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2本目10分、高校選抜候補はMF檀崎竜孔(青森山田高)がDFとGKをかわしてゴール

[1.27 練習試合 日本高校選抜候補 6-1 山梨学院大]

 “役者”が決めた。日本高校選抜候補は前日26日の練習試合初戦で東海大と対戦し、0-2で敗戦。この日行われた山梨学院大との練習試合1本目も無得点に終わっていた。だが、2本目にJ1札幌へ進むMFがゴールをこじ開ける。

 10分、FW染野唯月(尚志高2年)が右中間でのターンから一気に前進。そして、ラストパスに反応したMF檀崎竜孔(青森山田高3年)が、カバーしたDFとGKもかわしてから左足シュートをゴールに流し込んだ。

「あれは狙い通りかなと思っています。染野がターンして来るなと思っていた。『最初』に決めたのは良かったのかなと思います」。選手権優勝校の10番、そしてJリーガーになった檀崎が決めた1点。最も期待される存在が、難しい1点をしっかりと奪いきったことに価値がある。SHながらプレミアリーグEASTでは得点王に輝き、今月14日の選手権決勝でも2ゴール。勝負強い“役者”は合宿2日目の紅白戦でも2ゴールを決めるなど高校選抜でも、ここぞの場面で結果を残している。

 青森山田で左SHを務めてきた檀崎は、今回の選考合宿でシャドーの位置や、WBとしてもプレー。だが、不慣れなポジションや守備戦術でやるべきことが表現できずに悩んでいた。それでも、前日に朝岡隆蔵監督(市立船橋高)から「超、イジられました」というMFは切り替えて最終日へ。希望するシャドーのポジションでの起用を意気に感じた部分もあったか、エネルギッシュなプレーでチームを牽引し、快勝に繋げた。

 本人は「波まだあるんで、継続するところはやっていかないと絶対にダメだと思うのでやっていきたい」。昨年は選考合宿で高校選抜から落選。高校選抜入りへ情熱をプロ入りする彼が燃やすからこそ、他の選手たちもがくしゃらに挑戦するという相乗効果があった。

 檀崎はJリーグの新人研修を挟んで札幌に合流予定。待ちに待った札幌でのプロ生活を本格的にスタートする。「厳しい世界ですけれども、今は楽しみなのでがむしゃらに頑張りたいと思っています」。彼のプロでの成長が今後、高校選抜もレベルアップさせるはずだ。

(取材・文 吉田太郎)

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