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主審による人種差別発言でクラブ会長が試合中断を指示「選手の涙を見て瞬時に決めた」

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※写真は当日の試合とは関係ありません

 プロモツィオーネ(イタリア6部)に所属するセリーノのセネガル人GKゲイェ・アス・ディアが、主審から差別発言を受けて試合が中断される騒動に発展した。イタリア紙『イル・マッティーノ』が27日、報じている。

 25歳のセネガル人GKが所属するセリーノは26日、ホームでレアル・サルノ対戦。2-1とリードして試合を進めていたが74分、アシスタントレフェリーがオフサイドを指摘したにも関わらず、主審はサルノの同点弾を認めた。アスはこれに抗議すると、レッドカードを提示されて退場処分を受けた。主審はこのとき、「黙れ、ネグロ(黒人の意)」などと人種差別的な言葉を浴びせたとみられる。

 その場に居合わせたセリーノのドナート・トロッタ会長は、ピッチに入ると主審と握手を交わした上で、「皆、これで終わりだ。帰ろう」と選手たちに呼びかけ、試合をボイコットした。トロッタ会長は決断の理由を明かした。

「私のチームの選手が涙を流しているのを見て、瞬時にチームを引き揚げさせることを決めた。リーグ戦を中断するべきだ。私のチームの選手たちや私自身の尊厳を踏みにじる行為を許すつもりはない。今回は許容限度を超えたように思う。即刻、サッカー連盟が捜査を開始することを願う。次戦は土曜日(2月2日)だが、中止の指示がなければ我々はピッチに上がらざるをえない。だがそれは恥ずべきことであり、スポーツ以前に良識ある社会における行動とは思えない」

 セリーノにおいて人種差別問題はこれが初めてではない。昨シーズンは、選手の顔確認の際、身分証明書の写真のコピーが白黒であったため、主審は顔の特徴が分からないと主張して認めないことがあったという。イタリアでは昨年12月にも、インテル対ナポリ戦において、ナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリが差別的チャントの標的となって議論が起きたばかりとあり、今後の対応が迫られるだろう。

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