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[船橋招待U-18大会]今年の強み、SBから2発!市立船橋が名古屋U-18の波状攻撃凌いでプレミア勢対決制す!

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前半13分、市立船橋高FW森英希が先制ゴール

[3.29船橋招待U-18大会 市立船橋高 2-1 名古屋U-18 グラスポ]

 市船がプレミア勢対決制す! 第24回船橋招待U-18サッカー大会(千葉)が29日に開幕し、市立船橋高(千葉)と名古屋グランパスU-18(愛知)との一戦は2-1で市立船橋が競り勝った。

 船橋招待大会は25分ハーフの高速ゲーム。これが90分間ゲームであれば、名古屋の攻撃を凌ぎきれなかった可能性もある。だが、市立船橋が今年の特長であるサイド攻撃から奪った2得点と集中した守りによって勝利した。

 序盤からボールを握って攻める名古屋に対し、市立船橋は12分にFW森英希(新3年)が敵陣でのインターセプトから右足シュート。直後の13分にはFW伊藤涼也(新3年)を起点とした攻撃から、右サイドのU-17日本代表SB畑大雅(新3年)が相手SBとの1対1を制してゴールライン際まで切れ込む。そしてフワリと上げたクロスがU-18日本代表GK三井大輝の指をかすめて中央へ。これを森がダイビングヘッドでゴールへ押し込んだ。

 指揮を執った波多秀吾コーチも「サイドの(右SB)畑、(左SB)植松は一つの強みだと思う」というサイド突破から先制点を奪った市立船橋は、21分にもサイド攻撃から追加点を奪う。今度は左のU-18日本代表SB植松建斗(新3年)のクロスをMF井原充葵(新2年)が1タッチで押し込んで2-0とした。

 ボールを保持しながら前に出る名古屋U-18は後半、10番MF田邉光平(新3年)の存在感が増す。前を向いて攻撃をコントロールしながら、ドリブルやワンツーで空いたスペースを突く田邉やMF倍井謙(新3年)が市船ゴールに迫った。PA付近のシーンを増やした名古屋に対し、市立船橋はCB鷹啄トラビス(新3年)が右へ、左へと守備範囲広く相手の攻撃をクリア。それでも、名古屋は14分、中盤から持ち上がった田邉が鮮やかな右足コントロールショット決めて1点差とした。

 この後、名古屋の波状攻撃を受ける中で市立船橋は奪ったボールを繋げず、縦パスも相手に奪われていた。一方の名古屋はセカンドボールを拾って、繋いで連続攻撃。そして、右SB新玉瑛琉のクロスなどから同点ゴールを目指す。だが、流れの悪い中でも守備のバランスを維持しながら戦いきった市立船橋が2-1で勝利。プレミア勢対決を制した。

 勝った市立船橋だが、畑が「グランパスは上手かったし、あれだけ蹴っていたら……。25分だったから勝てたけれど、プレミアは45分なので、開幕へ向けてまたポゼッションできるようにやっていきたい」と振り返ったように、向上させるべき部分がある。主将のMF町田雄亮(新3年)やU-18日本代表MF鈴木唯人(新3年)が不在の中でもテンポの良いパス交換を見せるシーンがあったが、ボールを落ち着かせる部分、持久力の部分もまだまだだ。

 波多コーチは「(今年も)基準を高く持つということはやり続けないといけない」とコメント。攻撃的な戦い、球際の強度や厳しい勝負で勝ち切る強さなど、先輩たちが築いてきたサッカーを継承して、今年も「強い市船」を作り上げる。

(取材・文 吉田太郎)

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