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「心の底から嬉しいかと言われると…」横浜FM広瀬陸斗、“古巣”からJ1初ゴール!!

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横浜F・マリノスDF広瀬陸斗(左)

[4.5 J1第6節 浦和0-3横浜FM 埼玉]

 右足から放たれたシュートがネットを揺らす。自身にとってJ1初ゴール。嬉しくないわけはない。しかし、横浜F・マリノスDF広瀬陸斗は感情を爆発させることはない。得点を奪ったのは浦和レッズ。自身が下部組織で育ったチームだった。

 横浜FMのユニフォームを着て、埼玉スタジアムのピッチに立ったが、「自分ではあまり意識しないようにしていた」ようで、「スタジアムの雰囲気は見ているよりも、中にいる方がすごかった」と感じたようだ。左SBの位置から中央に絞って、攻撃に効果的に絡むだけでなく、体を張った守備で自サイドからの侵入を防ぐ。攻守に奮闘すると、2点をリードして迎えた後半25分に大仕事をやってのけた。

 右サイドのDF松原健からFWマルコス・ジュニオールへとパスがつながると、左サイドから広瀬が猛然とPA内へと駆け込んでボールを呼び込む。「ワンタッチで打とうとしたけど、止めようと思った」と冷静にゴールを確認すると、「シュートはうまく当たらなかったけど逆にそれが良かった」と右足で放ったシュートでネットを揺らし、チーム3点目を記録した。

 しかし、心情は少々複雑だった。「マリノスの一員なので嬉しい」と素直にゴールを喜びつつも、「心の底から、100パーセント嬉しい気持ちがあるかと言われたら、100パーセントとは思えない」と浦和への思いを覗かせた。

 実父の広瀬治氏がかつて浦和でプレーしたように、「生まれたときから自分もレッズに関わりがあって過ごしてきた」男だ。しかし、浦和の下部組織からトップチーム昇格を果たせず、14年に水戸に加入してプロの道を歩むこととなった。「悔しかった」と当時を振り返ったが、「水戸のために頑張ろう」と気持ちを切り替えてチームのためにプレー。その後、15年から徳島に4年間在籍し、今季から横浜FMに加入すると、開幕から先発の座を奪い取った。少しだけ遠回りしたのかもしれないが、「J1でやりたい、浦和とも対戦したい気持ちがある中でサッカーを続けてきた」という思いが実り、自身初となるJ1の舞台で躍動している。

 そして、迎えた浦和との一戦で自身J1初得点となるゴールを奪い、チームの3-0の完封勝利に貢献。「マリノスの一員として浦和とやれて良いプレーができ、勝てて良かった」と喜びを噛み締めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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