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“テコンドー仕込み”のJ初ゴール!FC東京新加入の韓国代表22歳「小さいときに習っていた」

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同点ゴールを挙げたFC東京新加入の韓国代表MFナ・サンホ

[4.6 J1第6節 FC東京2-1清水 味スタ]

 韓国代表の22歳が攻撃センスを発揮した。今季、FC東京に加入したMFナ・サンホが移籍後初ゴール。1点ビハインドの後半15分に投入されると、左サイドで起点となり、流れを引き寄せた。「強い気持ちで入ったし、自分のゴールで雰囲気が変わって勝利につながったと思う」と胸を張った。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(LAギャラクシー)を彷彿とさせるアクロバティックなキックはそれもそのはず、テコンドー仕込みだった。後半29分、PA左のゴールライン際からFWディエゴ・オリヴェイラがクロスを入れると、ニアサイドにうまくポジションを取ったナ・サンホが左足を高く伸ばし、足裏で押し込んだ。

「小さいときにテコンドーを習っていた。小さいときに習ったことは体に残っているんだなと思った(笑)」。2018シーズンに韓国2部でMVPと得点王、ベストイレブンの個人3冠を獲得し、光州FCから完全移籍で加入。技術の高さを示し、限られた出場時間の中で結果を残した。

 ルヴァン杯で2試合に先発したが、リーグ戦の出場3試合はいずれも途中出場。リーグ戦は4試合ぶりの出場となった。「出場機会がないときはもどかしい気持ちもあったけど、その気持ちを練習にぶつけて、いつ出てもいいように準備をしていた。その準備が今日のゴールにつながったと思う」。

 日韓の東京五輪世代が両サイドで共演した。投入後に攻撃は活性化し、MF久保建英が打った終盤のシュート2本もナ・サンホのパスから生まれた。久保は「彼もドリブラーなので、両サイドからどんどん打開していくことで相手が両サイドに振られて攻撃の幅ができた」と好感触を語り、同胞のDFチャン・ヒョンスは「いい選手だし、気持ち的にもポジティブな考えを持っている」と信頼を寄せた。

 1月のアジアカップは負傷離脱したが、3月シリーズで復帰したナ・サンホは現役の韓国代表だ。「常に韓国代表としてのプライドを持っている。FC東京ではサブに甘んじているけど、今は発展期だと思っている」。スタメン定着へ、野心を隠さなかった。

(取材・文 佐藤亜希子)
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