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日本高校選抜、国内最終戦で社会人に6発快勝!

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1本目15分、日本高校選抜はMF武田英寿(青森山田高3年)が先制ゴール

[4.12 練習試合 日本高校選抜 6-1 VONDS市原]

 4月13日から24日まで欧州遠征を行う日本高校サッカー選抜が12日、関東社会人リーグ1部のVONDS市原と練習試合(30分×3本)を行い、MF武田英寿(青森山田高3年)の2ゴールなどによって6-1で大勝した。

 翌13日に欧州遠征へ出発する日本高校選抜にとっては、この試合が国内最終戦。対戦したVONDS市原は14日に公式戦を控えていたため、サブ組中心だったが、元Jリーガーが複数いる陣容だった。日本高校選抜はその相手に対して6ゴールを叩き出し、欧州遠征へ向けて弾みをつけた。

 日本高校選抜の先発メンバーはGKが主将の飯田雅浩(青森山田高→国士舘大)で4バックは右から水野雄太(大津高→早稲田大)、西田翔央(東福岡高→早稲田大)、大石悠介(山梨学院高→国士舘大)、豊島基矢(青森山田高→順天堂大)。中盤は岡井駿典(市立船橋高→中央大)をアンカーに、天笠泰輝(青森山田高→関西大)と秋山裕紀(前橋育英高→新潟)がその前方に並ぶ形。2シャドーにバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)と武田が入り、1トップは染野唯月(尚志高3年)が務めた。

 立ち上がりに西田がインターセプトから攻め上がり、決定的なシュートを放ったシーンを除くと、前半15分頃まではVONDS市原にボールを支配される時間も多かった。だが、高校選抜は生命線である岡井、天笠、秋山の中盤トリオの距離感の良い攻守から試合の流れを引き寄せてゴールに繋げる。

 15分に連動したビルドアップから、最後はバイロンのスルーパスで武田が抜け出して左足で先制点。その後も秋山の展開などからサイドを活用し、水野やバイロンが決定的なクロスを配球する。

 水野、大石、豊島、秋山、染野に代えて右SB後藤裕二(矢板中央高→順天堂大)、CB白井陽貴(矢板中央高→法政大)、左SB松尾勇佑(市立船橋高→関西大)、シャドーにMF鈴木唯人(市立船橋高3年)とFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)を投入した2本目は、鈴木のスルーパスなどから決定機を連発。そして12分、バイロンがPAへ浮き球パスを出すと、アンカーの位置から前線の選手を追い越して飛び出した岡井が右足で2点目のゴールを決めた。

 高い位置でのボール奪取から連続攻撃に繋げる高校選抜は、宮崎がポスト直撃の一撃を放つなど決定的なシュートを連発。だが、中盤が間延びしたところを突かれて押し返されてしまう。24分のピンチは飯田のファインセーブで凌いだが、26分にズルズルと押し込まれてゴールを破られ、1点差とされた。

 それでも27分、バイロンのスルーパスから、抜群のスピードと馬力を発揮した宮崎がDF強引にと入れ替わり、そのまま右足でファインゴール。一方で1本目、2本目ともに不用意なパスミスやボールを繋ごうとし過ぎての奪われるシーンもあった。それでも、西田や大石、白井ら最終ラインの選手たちが良く踏ん張っていた高校選抜は2点リードで2本目を終える。

 3本目は飯田、白井、西田、岡井、バイロンに代わってGKに松田亮(東福岡高→東京国際大)が入り、豊島、水野、秋山、染野が再出場。後藤と豊島が経験の少ないCBに入った。ただし、日本高校選抜のバランスは崩れず。相手の運動量が落ちたこと、またサイドへ追い込むディフェンスがハマっていたこともあって多くの時間帯でボールを握り、水野と松尾の両翼が何度も抜け出して追加点を奪う。

 3分、左サイドから仕掛けた水野がPAのこぼれ球を拾って右足で豪快にゴール。18分にも左サイドから仕掛けた水野がスルーパスを通し、抜け出した武田が左足ダイレクトでゴールを決める。松田や後藤、豊島を中心に失点せずに試合を進めた高校選抜は、26分にも左サイドから仕掛けた宮崎がスルーパス。これに反応した染野が1タッチでゴールへ沈めて6-1で快勝した。

 この日、大事を取って宿舎で休養したCB吉村仁志(大津高→流通経済大)もチームとともに渡欧し、すぐに合流できる見込み。チームとして取り組んできたポジショニングとビルドアップ、切り替えの速さなどを示して快勝した高校選抜が、欧州でさらに成長を遂げ、目標のデュッセルドルフ国際ユース大会も勝ち抜く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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