beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

後半3発で徳島ユースが開幕5連勝。1G1AのMF澤崎は飛躍の「きっかけ」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半28分、徳島ヴォルティスユースMF澤崎凌大が先制ゴール

[4.29 プリンスリーグ四国第5節 新田高 0-3 徳島ユース 北条球技場]

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2019四国は29日に第5節を行い、初のプリンスリーグに挑戦中の新田高(愛媛)と首位・徳島ヴォルティスユース(徳島)との一戦は、3-0で徳島ユースが勝利した。

 讃岐U-18との初戦を皮切りに前節まで4連勝。倉貫一毅監督が「どの試合も負けたくない。全部勝ちたい。そこだけはブレないよう選手に伝えている」と口にする徳島ユースの勢いは止まらない。

 第1クールの締めくくりとなった今節も、序盤からDF平田駿佑(3年)やU-17日本代表候補のMF森田凛(3年)を中心にボールを動かしてゲームを支配。左右への揺さぶりから、スペースへの飛び出しに長けたFW吉本勇気(3年)を積極的に走らせ、チャンスを作る。

 前半6分には、MF澤崎凌大(3年)のスルーパスから吉本がゴールを狙ったが、新田DF野本空(3年)に阻まれ、CKに。以降もゴール前までボールを運びながらも、「(プリンスでは)どの相手に対しても前で奪って展開するのは難しいので、後ろで引いて守っている」と小野裕太監督が話す新田の守備を崩しきれない。

 対する新田も本職FWながらCBを務めたDF福井健太(3年)の競り合いの強さや、プリンス初出場となったGK田中藍人(1年)の落ち着いた守備からリズムを作ると、32分にはカウンターからMF中田尚哉(3年)がGKとの1対1まで持ち込んだがシュートは枠の外。後半16分にも相手守備陣の連係ミスを拾ったMF久保純平(2年)が無人のゴールを狙ったが、右ポストに嫌われた。

 徳島にとっては流れが良い状況とは言えないまま時間が進んだが、選手に焦りは見られない。「相手を動かしていけば相手が疲れてきて、後半にはスペースが生まれてくる。そういう意図を皆で持っていた」と振り返るのは主将の森田だ。前半同様にゆったりとしたパス回しで相手を押し込むと、残り20分を切ったタイミングからは「基礎技術が凄く高く、チームでもトップクラス」(森田)という澤崎が躍動する。

 28分に相手のハンドによってPA左でFKを獲得すると、澤崎は「壁の位置が悪くて動いたのが分かった。あの角度は練習してきたので、自信はあった」と直接右足キックを叩き込み、歓喜をもたらした。「あの時間帯で点が獲れて、チームに楽になった。あそこで獲れたのは大きかった」と森田が振り返る徳島は、32分にMF藤田樹(2年)の右クロスを吉本がダイビングヘッドで合わせて加点。直後の33分にもカウンターから澤崎が相手エリアをドリブルで突破。相手を引き寄せた澤崎のラストパスから最後は吉本が決め、3-0で試合終了を迎えた。

 1得点1アシストで勝利に貢献した澤崎だが、自身の出来については「百点満点で言えば、50点くらい。ミドルシュートを狙っても入らず特徴のキック精度を出し切れなかった」と辛口評価を下した。ただし、高い技術力を持ちながら得点への関与が少ないのが課題だったため、2点に絡んだこの日のパフォーマンスは今後に繋がるはずで、倉貫監督は「力はあるのにこれまでは得点に絡む機会が少なかった。今日をきっかけに得点への欲を持ってやって欲しい。もう少し数字を残すことに喜びを感じっていってくれれば」とエールを送る。

 チームメイトの森田がトップチームに2種登録されているのに対し、澤崎はまだトップチームの練習に参加したことがない。「身近にそういう選手がいるのは刺激になる。自分も練習から意識高く取り組もうと思ったり、刺激になっている」。目標であるトップチームへの昇格を目指し、今後もキック精度の高さと結果でアピールを続けるつもりだ。

(取材・文 森田将義)
●高円宮杯プリンスリーグ2019特集

TOP