[5.3 J1第10節 浦和0-1磐田 埼玉]

　3連敗と苦しい状況が続く中、迎えたのは5万3000人を超える観衆を集めたアウェー浦和戦。厳しい戦いとなったものの、1-0の完封勝利を収めたジュビロ磐田のGKカミンスキーは「この1勝で自信が戻ってくる」と振り返った。

　浦和に押し込まれる時間帯もあった。しかし、守備陣が体を張って相手攻撃をはね返し、仮にフィニッシュまで持ち込まれてもカミンスキーが立ちはだかった。前半アディショナルタイムにはMF山中亮輔の弾道の低い直接FKを弾き出し、後半45分にはカウンターから危機を招いたが山中からFW興梠慎三へのパスをカットしてシュートを打たせなかった。

　すると、後半アディショナルタイムに待望の得点が生まれる。FW中山仁斗がプレッシャーを掛けてMF青木拓矢のパスミスを誘うと、ボールを拾ったFWロドリゲスがPA内まで持ち込んで右足シュートでネットを揺らし、決勝点となるゴールを記録した。

「人によっては引いてカウンター狙いだったと言うかもしれないし、浦和の選手がミスをしたことでラッキーだったと言うかもしれない」と答えた守護神だったが、「でも、自分たちが相手に圧力をかけてバックパスを拾えたので、自分たちの努力の結果だと捉えています」と胸を張った。

　4試合ぶりの勝利となったが、「我々が上位に上がったわけでなく、下の方にいるのはしっかり受け止めないといけないし、改善しないといけないことはたくさんある」と表情を引き締めつつ、「ただ、この1勝で自信が戻ってくるのは間違いない」と巻き返しを狙う。

(取材・文　折戸岳彦)

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