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欧州の今季最高の11人は…前線は現代のレジェンド2人、後方はリバプール勢に託す

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欧州の今季最高の11人は…

 欧州5大リーグはすべてが終了し、残すはヨーロッパリーグ決勝、チャンピオンズリーグ決勝を残すのみとなった。各国の優勝クラブも決まったところで、『Goal』では欧州全体でのベストイレブンを選定。今季最高の11人をチェックしよう。

▼GK:ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)
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のプレミアリーグ制覇に貢献した{{エデルソンの活躍も無視はできなかったが、ヤン・オブラクが再び欧州最高のゴールキーパーの座に輝いた。

 今シーズン15試合以上に出場したゴールキーパーの中で、オブラクのセーブ率(79.39%)を上回る者はおらず、クリーンシートの達成数(20回)を上回ったのはリバプールアリソン・ベッカー(21回)だけである。アトレティコが、結果としてラ・リーガを2位で終えたのは残念なところだ。

▼DF:トレント・アレクサンダー・アーノルド(リバプール)
 UEFAチャンピオンズリーグにおいて、バルセロナがアレクサンダー・アーノルドの機転の利いたコーナーキックの犠牲となったことは記憶に新しい。しかし、この20歳の動きは、シーズンを通して観てきた人にとっては、「サプライズ」とは受け取らなかっただろう。

 プレミアリーグ屈指の守備技術はもちろんのこと、リバプールで右サイドバックを担った彼は、今シーズンに12アシストを記録してディフェンダーとしてのアシスト記録を塗り替えた。多くのゴールに貢献した彼だったが、惜しくもチームを優勝へは導けず、リバプールは2位でプレミアリーグを終えている。

▼DF:フィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)
 7500万ポンド(約105億円)という巨額な移籍金でリバプールに加入したが、今やその金額はバーゲンだったとみなされている。

 昨年にサウサンプトンから加入したこのオランダ代表ディフェンダーは、すぐさまリバプールの環境に適応し、不安定だったチームのディフェンスを、プレミアリーグで最も強固なものへと昇華させてみせた。

 今シーズンPFA年間最優秀選手賞を受賞したファン・ダイクは、現在地球一のセンターバックだろう。チャンピオンズリーグでのリバプールの躍進を支えたのもこの男であり、決勝でも活躍が期待される。

▼DF:ジェラール・ピケ(バルセロナ)
 シーズンの序盤でミスを連発したジェラール・ピケに「引き際」を連想した者も少なくはなかったはずだが、この32歳のセンターバックは、ラ・リーガで10月から調子を取り戻し、サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーを下した重要な試合では誰もが認める素晴らしいプレーを披露した。

 立ち上がりこそ不安定だったものの、結局はバルサのリーガ連覇に不可欠な存在としての輝きを放った。その重要性が最も際立ったのは、ピケが欠場したエスタディオ・デ・ラ・セラミカでのビジャレアル戦で、チームが4失点を喫し、4-4のドローで終わった試合だといえるだろう。

▼DF:アンディ・ロバートソン(リバプール)
 世界最高の左サイドバックとしてジョルディ・アルバを推す声も多いが、今シーズンのアンディ・ロバートソンは、その王座を脅かすのに十分な働きをみせた。

 このスコットランド人はリバプールの攻撃の選択肢として質の高いプレーをみせ、11もの大量アシストを記録した。また、そうした積極的なプレーもさることながら、相手の攻撃をうまくいなして左サイドを支配することに成功した。

▼MF:ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)
 ニュースの見出しを賑わせたのは、ラヒーム・スターリングセルヒオ・アグエロかもしれないが、3冠を達成してシーズンを彩ったマンチェスター・シティを支えた一番の立役者は、間違いなくベルナルド・シウバだ。

 今シーズン、プレミアリーグで7ゴール7アシストの成績を残したこのポルトガル人は、ジョゼップ・グアルディオラ率いるチーム戦術への理解が非常に深く、その技術の高さだけでなく、相手に絶え間なくプレスをかけ続けることでクラブに多大な貢献をもたらした。

▼MF:アクセル・ビツェル(ドルトムント)
 昨夏に天津天海よりドルトムントへと加入。この移籍について自身のキャリアにおける「最高の決断」だったと語っている。ドルトムントは2000万ユーロ(約25億円)の契約解除金でビツェルを獲得しており、その判断は正しかったといえるだろう。

 惜しくもブンデスリーガのタイトルは逃したドルトムントだったが、このベルギー人のプレーはシーズンを通して輝きを放っていた。リュシアン・ファーブル率いる若きドルトムントの中で、中盤の要として完璧に仕事をこなしてチームを活性化した彼は、パス成功率でも圧倒的な数字(93%)を残している。

▼MF:エデン・アザール(チェルシー)
 危機に瀕しているレアル・マドリーが、その再興の切り札として狙っているとされるのがこのエデン・アザールだ。それだけの価値がある男であることは言うまでもない。

 今季、スタンフォード・ブリッジで最高のシーズンを送ることができたわけではないが、このベルギー代表の驚くべきドリブルのスキルは、その右に出る者がいないといえるだろう。

 欧州5大リーグで最も多い15のアシストを記録したアザールは、自身でも16のゴールを挙げている。

▼FW:リオネル・メッシ(バルセロナ)
 各リーグで素晴らしい数字を残したキリアン・ムバッペ、ラヒーム・スターリング、ジェイドン・サンチョ、ニコラ・ぺぺには同情を覚えるが、このポジションには規格外の男、リオネル・メッシが君臨している。今シーズンは、自らが世界一のプレーヤーであることを改めて証明してみせた。

 自ら36ゴールを挙げてバルセロナをリーガ連覇に導いたキャプテンは、ヨーロッパ・ゴールデンシュー(欧州得点王)を獲得した。さらには13のアシストも記録しており、今シーズンも衰え知らずの実力をみせつけた。

▼FW:セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)
 ブンデスリーガ7連覇を達成したバイエルンで、調子を落とすことがなかったロベルト・レバンドフスキや、特にメッシの不在時に存在感をみせつけ、バルセロナのラ・リーガ制覇に貢献したルイス・スアレス、そして今シーズンのセリエAで伝説を作ったファビオ・クアリャレッラと、このポジション争いは熾烈を極めた。

 しかし、中央にポジションを取るアタッカー陣の中で、マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロ以上の選択肢はないだろう。このアルゼンチン人は、21ゴールを挙げてシティのプレミアリーグ優勝に大いに貢献した。特にシーズン終盤のバーンリー戦やブライトン戦では決定的な仕事をやってのけ、チームを救ってみせた。

▼FW:クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)
 去年の夏に、レアル・マドリーからユベントスへと衝撃的な移籍を果たしたクリスティアーノ・ロナウドには、相当のプレッシャーがあったはずだ。しかし、ポルトガルのスーパースターはトリノでの最初のシーズンでしっかりと結果を残して周囲の期待に応えた。

 チャンピオンズリーグのノックアウトステージでは千両役者っぷりを発揮し、さらにNo.7はセリエAでも21ゴール8アシストといった数字を残し、ユベントスのスクデット(セリエA優勝)獲得をさらにイージーなものとした。そうした活躍が認められ、この34歳はセリエA年間最優秀選手賞を受賞している。

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