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堂安+久保で競争激化も…“CL内定”伊東純也「人のことは考えていない」

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ミニゲームでハツラツとプレーしていた日本代表MF伊東純也(ゲンク)

 海外移籍からわずか半年、ベルギー・リーグ制覇を経験したMF伊東純也(ゲンク)が“欧州組”となって初めて日本代表に帰ってきた。「しかける部分は通用すると思うし、監督から求められていたのは中で受けてターンするという部分。そういった部分もよくできるようになってきたと思う」。現地では充実した期間を過ごしていたようだ。

 アジアカップのメンバーにも選出されていた伊東は大会終了後、柏レイソルからゲンクに移籍した。2月21日のUEFAヨーロッパリーグで新天地デビューを飾ると、出場5試合目となったリーグ最終節で1ゴール1アシストを記録。プレーオフ1では優勝決定までの全9試合に先発し、2ゴール1アシストの活躍でリーグ制覇に大きく貢献した。

 柏時代は持ち味のスピードを活かした突破力が武器だったが、ベルギーに渡ってからは細かいタッチのドリブルや鋭い回転をかけたシュートも猛威を振るい、中央スペースでのプレーも身に付けた様子。「自分のもっと幅が広がったし、そういったところもチャレンジしたい」となおも成長を続けている。

 ゲンクは来季、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の出場権を獲得。「実際にやってみないと分からないが、いい経験にはなると思うので思い切りチャレンジしたい」と意気込み、「まずはグループリーグを抜けるのが難しいけど、いっぱい強いチームも入ってくるのでそういうのが楽しみ」と前向きに挑もうとしている。

 そんな上り調子の伊東だが、日本代表の右サイドにはMF堂安律(フローニンゲン)が君臨し、17歳のMF久保建英(FC東京)も初選出。定位置を奪えるかどうかは今後のアピール次第だ。しかし、伊東自身は「あまり人のことは考えていない」といたって冷静。「選ぶのは監督。まずは自分は自分のできることをやるだけ」と自らにフォーカスして8日間2試合の合宿に臨む。

(取材・文 竹内達也)

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