beacon

3-0快勝。東海大相模はキーマン、MF長嶋が攻撃のリズム生み出す

このエントリーをはてなブックマークに追加

東海大相模高のゲームメーカー、MF長嶋風太

[6.22 インターハイ神奈川県予選準決勝 三浦学苑高 0-3 東海大相模高 相模原ギオンスタジアム]

 インターハイ神奈川県予選を突破した東海大相模高は、個々の技術力と判断力を活かしたポゼッションが生命線。中でも有馬信二監督は「彼が抑えられると、というのがある」とMF長嶋風太(3年)をチームのキーマンに挙げる。司令塔役を担うボランチはこの日の代表決定戦でも東海大相模に良いリズムをもたらし、勝利に大きく貢献した。

 東海大相模は3-6-1と4-2-3-1のシステムを併用。「ボランチ2枚がどれだけやれるかと思っていた」という長嶋は、ゲームの組み立ての部分に加えて、強度の高い守備を継続した。

 本人はパスがズレてしまった部分があったことを反省。得点に絡めなかったことも悔しがっていたが、それでも球際の守備やゲームコントロールの部分で勝利に貢献したことについては納得の表情を見せていた。

 関東大会予選までコンビを組んでいたMF島田惇広主将(3年)が最終ラインに周り、パートナーが1年生MF橋本一汰に変更。バランサータイプの島田からテクニシャンの橋本に代わったことで、長嶋自身も守備意識が増したという。意識的に切り替えの速さや球際の強度、運動量の部分を向上。その上でビルドアップ、崩しでボールにかかわり、長短のパスを通す特長を発揮するなど存在感を放っている。

 この日も1タッチのスルーパスやサイドチェンジなどでチャンスメーク。「マンマークされてもそれを打開してチャンスを作れるような選手になっていかないと全国では活躍できない」と今後も意識高く成長を目指していく。

 過去2年間、東海大相模の中盤にはMF中山陸(現甲府)がいた。一緒に練習をしながら学び、成長させてもらったと感じている。まだまだ追いつくことはできていないが、インターハイ予選の結果では昨年超えに成功。全国でアピールするチャンスを得た。

 インターハイへ向けては「一戦一戦勝っていって、今のままでは通用しない部分が多いと思うので、全国大会までそんなに期間はないですけれども、チームとしてももっと良くなっていくこと。個人としても、全国大会で大学やプロから目を着けられたり、声をかけられるような活躍がしたいです」。チームを勝たせる活躍をして、将来の可能性を広げる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

TOP