beacon

負傷乗り越え最年長記録更新…横浜FCカズ「やれたことが収穫」

このエントリーをはてなブックマークに追加

最年長出場記録を更新した横浜FCのFW三浦知良

[7.10 天皇杯2回戦 横浜FC2-1仙台大 ニッパツ]

 天皇杯での最年長出場記録を52歳134日に更新した横浜FCのFW三浦知良だが、62分間のプレータイムで見せ場を作ることはできなかった。チームはカズの交代後に2点を奪って逆転勝利。「チームが勝つことが一番」と結果を前向きに捉えつつも、大学生相手の苦戦に「もっときちんとしたサッカーをしたかった」と悔しさを口にした。

 公式戦のピッチは4月7日のJ2第8節福岡戦(△1-1)以来約3か月ぶり。その間、左太ももの負傷を乗り越えたカズは、6月30日の練習試合で実戦復帰を果たしたが、久しぶりの公式戦を「フィジカル的なもの、試合勘がどの程度のものか分からなかった」という中で迎えていたという。

 それでも、左腕にはキャプテンマーク。「大学生のチームはいつも勢いがあるし、気の緩みがないようにメンタルの部分だけ伝えた」とリーダー役を担った。しかし、主力組とサブ組を織り交ぜて臨んだチームは「相手の勢いに押された」。前半をスコアレスで終えたものの、ハーフタイムにはサポーターからチームにブーイングが向けられた。

 後半に入ってもペースを取り戻せないまま、後半4分には仙台大が先制。カズは同17分、FW斉藤光毅との交代でピッチを退いた。その後、チームは2点を奪って逆転に成功したが、出場時間中に見せ場はなかった。それでも「チームメートに助けられながらやれた。60分間くらいだと思っていたけど、やれたことが一番の収穫」と復帰戦を前向きに捉えた。

 試合後には報道陣から「大学生から刺激を受けたか」と問われたカズだが、「刺激は若い選手からもベテランからも受けている。年齢は関係なく、全ての選手から受けている」と即答。「普通のリーグ戦と同じようにやろうと思っていたし、年齢は気にせずにやっていく」と姿勢を変えるつもりはない。

 すなわち、次はリーグ戦での復帰を目指すことになる。「リーグ戦では2連勝していて、これで公式戦3連勝。リーグ戦で良い結果を残して、8月のマリノス戦につなげていきたい」。8月14日に控える3回戦は横浜F・マリノスとの“横浜ダービー”。クラブの誇りをかけた一戦へ、さらにコンディションを上げて臨む構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ
●[天皇杯]2回戦2日目 スコア速報
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●第93回関東大学L特集

TOP