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“赤い彗星”東福岡の大黒柱、MF荒木遼太郎は1回戦を必ず突破して「潤と対決して止めたい」

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東福岡高の大黒柱、U-17日本代表MF荒木遼太郎主将

 夏の高校サッカー日本一を争う令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)が7月26日に開幕する。インターハイ優勝3度の“赤い彗星”こと東福岡高(福岡)は、1回戦で静岡の強豪・清水桜が丘高と対戦し、勝つと2回戦で前回大会準優勝校の桐光学園高(神奈川1)と激突。激戦ブロックを勝ち抜き、4年ぶりの日本一を狙う。

 今年の東福岡の大黒柱はU-17日本代表MF荒木遼太郎主将(3年)だ。昨年はシャドーの位置で主軸を担っていたが、新チームではボランチへコンバート。特長の展開力やゴールに絡む動きに加え、守備力も高まっている印象だ。トレーニングからチーム内で違いを見せている注目MFが、インターハイの目標やニューバランスのフットボールスパイク「4-4-2」の新色を着用した感想などを語った。

―インターハイの組み合わせの感想を教えて下さい。
「1回戦が清水桜が丘で2回戦が桐光。(桐光学園にはU-17日本代表でチームメートの西川)潤がいるので、1回戦何としても勝って、2回戦も結構厳しい試合になると思うんですけれどもそこを乗り越えれば、チームとしても勢いがつくと思う。そのヤマ場を越えられるように、練習も気合を入れて頑張っていきたいと思っています」

―もちろん1回戦で勝つことが大前提だが、U-17代表対決の可能性がある。
「組み合わせを見た時に、とても嬉しくて。自分的にはモチベーションも上がっているので、楽しみでしょうがないです」

―プレミアリーグでヴィッセル神戸U-18に勝ったことで勢いがついた。
「負けが続いた中で、ヴィッセル戦はここで勝てば、インハイにも弾みがつくということで気合を入れた結果、最後の最後で勝ち越すことができました。今までに無い勝ち方だったので、そこはプラスに考えて、次のセレッソ戦も勝てばインハイに良い形で繋がるので(結果は4-2で勝利)、勝てるようにみんなで気持ちを一つにしていきたい」

―思うような結果が出ず、キャプテンとして苦しいシーズンだったと思うが?
「負けが続いて、みんなが自信を失うと言うか、一つになりきれていない部分がありました。ただ、練習でちょっとでもズレたことがあったら、みんなで話し合って反省したり、それがヴィッセル戦の結果に繋がったと思うので、今後も続けていきたいと思います」

―志波総監督がおっしゃっていたのが、チームとして走れるようになってきて、あとはその質が高まればと。
「走力は最初に比べれば全然みんな走れるようになって、ヴィッセル戦も走力で勝ち切ったと感じています。あとは決められる部分がまだまだありましたし、最後のちょっとしたところで決めきれるチームが強いと思うので、そういう残りちょっとのところを修正できれば、優勝できるチームになれるんじゃないかと思います」

―ヴィッセル戦はFWを務めたということだが?
「1トップに入っていました。1トップは初めてで自分のところで収まらない時間帯もあったんですけれども、自分が失ってもみんなが取り返して、自分にまたボールを預けてくれたり、そこで何回もチャンスを作ったりしていたので、みんなに助けられながら勝った試合だと思います」

―志波総監督は、FWで出場すると、ゴールに最短距離で、直結するようなプレーをしてくれると話していた。
「ボールの無い時の相手との駆け引きは結構好きなので、パスを出すタイミングだったりを周りと話しておいて、合った時に何回か抜け出したりもできていたので、評価してもらえたのかなと思います」

―インターハイではどのようなプレーをしたい?
「まず1回戦で勝つこと。そして自分は、ボランチとして(西川)潤と対決して止めたいなと思っています」

―チームとして再び日本一を勝ち取ること。そして、個人としても大事な大会になる。
「自分の進路のことは今回のインターハイでほぼ決まってしまうと思うので、そこで自分の持ち味をしっかりとアピールして、ボランチになると思うんですけれども、守備もしっかりと自分のところで止めてやるという気持ちでやって、ヒガシをまた日本一に。応援とか来れない他の部員もいる。来れない人たちの分も自分たちが戦って、しっかりと日本一になれたらいいと思っています」

―見てもらいたい部分は?
「キックの部分もそうですし、ボールを取り切る力がプレミアでも出てきたと思うので、そういうところも見てもらいたいです」

―代表としての相応しいプレーを沖縄で見せること。
「個人的には、今回の大会で(U-17)ワールドカップも決まってくると思う。代表とかで指摘された部分もあるので、そこでしっかりと(U-17日本代表監督の)森山さんにアピールして、呼んでもらえるように自分のプレーを出していきたいです」

―チームのために、そして個人。
「やっぱり一番はチームのために走って戦ってという部分が強いんですけれども、その中で自分のプレーを出せたらいい」

―普段から着用しているニューバランスの「4-4-2」印象を教えて下さい。
「今までのニューバランスのスパイクに比べて一番フィット感が良くて、非常に蹴りやすくなっています」

―何が違う?
「履いて靴紐を締めた時の足に吸い付く感じが自分は好きでした」

―特に気に入っている部分は?
「柔らかくて、天然皮革で自分の足に合ってくるので、スパイクが自分の足の形に合ってプレーしやすいです」

―荒木君はキックが生命線だと思うが?
「ちょっと履くだけで柔らかくなって、最初から蹴りやすかった感じです。結構思い通りに蹴れています」

―赤はヒガシのカラーでもある。
「赤色は自分もずっと好きな色。赤色だし、蹴りやすさも凄く良いので、今はこのスパイクが好きですね」

―軽さはどうかな?
「今までのスパイクに比べて全然軽くなっているので、疲れないと思います」

―最後に。勝ちへのこだわりを教えて下さい。
「プレミアでもそうですし、九州大会でもあまり良い成績を出せていない。このインターハイで1位を取ることでみんなのモチベーションも上がっていくと思うので、勝ちにこだわって、本気で1位を勝ち取りたいと思っています」



(取材・文 吉田太郎)

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