beacon

京都橘は注目FWに痛恨の失点。決定的ヘッド&守備奮闘のDF藤橋「また、ビッグニュースに…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半8分、京都橘高DF藤橋怜士が決定的なヘディングシュート

[7.31 総体準決勝 京都橘高 0-1 桐光学園高 黄金森公園陸上競技場]
 
 日本一を目指した京都橘高は、惜しまれる敗退となった。前半8分に注目左WB高木大輝(3年)の右CKからDF藤橋怜士(3年)がDFを振り切って決定的なヘディングシュート。だが、至近距離からの一撃は桐光学園高GK北村公平(2年)に止められて先制することができない。

 先制機を逸した京都橘は、直後にもFW梅村脩斗(3年)の決定的なシュートやFW梅津倖風(3年)がゴールエリアに切れ込むなどチャンスを作りながら、桐光学園の粘り強い守りの前に得点を奪うことができない。藤橋は「前半、あの早い段階で決めていれば勝てた試合だったので悔しいです」と悔やんでいたが、京都橘は正確なパス交換から攻撃回数を増やしながら得点に結びつけることができない。

 後半15分にはMF佐藤陽太主将(3年)の左FKを大外の藤橋が合わせてゴールを破ったが、オフサイドの判定。佐藤やMF志知遼大(3年)らがセカンドボールを拾う回数を増やし、後半はより相手守備陣にプレッシャーをかけていたが、1点が遠い。逆に後半アディショナルタイム、カウンターを返され、桐光学園FW西川潤(3年)に決勝点を献上してしまった。

 藤橋は注目FWに奪われた1点について「また、ビッグニュースになりますね」と苦笑。それまで最終ラインの中央で食い下がっていたが、「西川が落ちて起点作られて、というのが何回かあって、そこを潰し切れればもっとゆとりのある試合になれたんじゃないかなと思います」と悔しがった。同校史上初の4強入りを果たし、準決勝でも強さを発揮。だが、決勝に駒を進めることはできなかった。

 DFリーダー・藤橋は選手権へ向けて、「まずは京都予選を確実に優勝して、橘の歴史を塗り替えるためにも、選手権ではインターハイの悔しい思いもあるので絶対に優勝したいと思います」と誓った。リベンジする機会が訪れた際には、注目FWを封じ切って、日本一への壁を乗り越える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

★夏季インターハイ全試合配信!試合動画はこちら

TOP