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「同じことをやっていると抜かせない」。桐光学園のもう一人の実力派GK、桃井はライバルからの定位置奪取に挑戦

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桐光学園高のGK桃井玲はライバルからのポジション奪取に挑戦。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]
 
 大いに刺激を受ける大会になった。桐光学園高のGK桃井玲(2年)は昨年、U-16日本代表候補合宿メンバーに選出されている実力者。1年時から公式戦を経験しており、守護神・北村公平(2年)の最大のライバルと言える存在だ。

 だが、今回のインターハイは出場機会無し。ライバルは初戦から毎試合のようにビッグセーブを見せ、決勝でも無失点でチームを日本一へ導いた。5試合でわずか1失点。その姿を目の当たりにした桃井は、「大会中も公平は安定した良いセーブをしていましたし、ゼロで抑える試合が多かったので、選手権に向けて自分も良い刺激をもらえるような大会でした」と口にした。

 北村も「自分は桃井のことを尊敬していますし、正直、技術面は桃井の方があると思っている」と認めるように、ライバルに負けない武器がある。ただし、桃井は全国区のGKに成長した北村からポジションを奪うことが簡単ではないと考えている。

「同じことをやっていると抜かせないと思うので、その中でプラスアルファー工夫をしたりとか、峯(達也GK)コーチに聞いたりとか、そういうところを心掛けながらこれから練習していきたい」と誓った。

 トレーニングからアピールし、与えられたチャンスをモノにすること。「自分の長所であるキックとか、コーチングを伸ばしつつ、信頼感と安定感が自分はまだまだだと思うので、しっかりとそういうところを(鈴木勝大)監督とかにアピールしていきたい」。強い気持ちを持って、大会優秀選手にも選出されたライバルからのポジション奪取に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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