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「左利きなら決めないと…」浦和MF山中、劇的弾アシストも反省

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浦和レッズDF山中亮輔(写真は6月19日のもの)

[8.4 J1第21節 浦和2-2名古屋 埼玉]

 またもやチームを救った。浦和レッズMF山中亮輔は正確無比な左足のクロスで後半アディショナルタイムの劇的同点弾を演出した。

 出番が訪れたのは1-2と1点のビハインドを背負って迎えた後半16分だった。左アウトサイドの位置に入ると持ち味のキックを武器に好機を生み出そうとする。そして、後半アディショナルタイムに大仕事をやってのけた。

 スローインをDF槙野智章に預けてリターンパスを受けると、「左足のコースを切っていたので、対面した選手に当てないように真横気味にクロスを上げるしかなかった」とクロスを供給。鋭いボールがゴール前に届けられ、飛び込んだMF関根貴大がヘディングで叩き込んで劇的な同点ゴールが生まれた。

「個人的にはそんなに良いボールではなかったと思う。結果的にピンポイントになったけど、中の選手が軌道を見て入ってきてくれたから。関根が良いタイミングで入ってきてくれたので、彼の良さが出たゴールだと思う」

 前節鹿島戦でも試合終了間際の後半43分にFW興梠慎三の同点ゴールをアシストしており、2試合連続で値千金弾をお膳立て。しかし、ベンチスタートが続いていることで、「やっぱりスタートから出たい気持ちしかない」と胸の内を明かす。そして、スタートから出るためにも結果でアピールすることは大事だと思っており、「最後のシュート。あそこで決めて、勝たせられる選手にならないと…」と悔しさを滲ませた。

 振り返ったのはラストワンプレー。カウンターから名古屋ゴールに迫ると、FW杉本健勇の落としに走り込んだのが山中だった。しかし、左足から放ったシュートはゴールの右へ外れ、倒れ込んだ山中はピッチを叩いて悔しさを表した。「今日で言えば、あそこが一番悔いが残る。個人的にはビッグチャンスだったので、左利きの選手なら決めないといけない場面だった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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