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「あれだけやればゼロで抑えて当然」…高精度クロッサーの山形DF加賀「次は攻撃に」

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高精度のクロスを供給した山形DF加賀健一

[8.18 J2第28節 東京V 0-0 山形 味スタ]

 復帰2戦目はスコアレスドロー。6月以来の連勝は逃したが、堅守復活に自信をつける2試合連続の無失点となった。モンテディオ山形のDF加賀健一は「次につながるゲーム」とポジティブに話している。

 加賀は昨年7月のトレーニング中に右膝前十字靭帯を断裂。全治6か月と診断され、残りシーズンを棒に振った。苦難は続き、今年5月には右膝内側側副靭帯を損傷して全治8週間。長いリハビリ期間を終え、今月11日にホームで行われた前節の新潟戦(○2-0)で今季初出場を果たしていた。

 堅守を売りにするチームが5試合連続で失点を喫していた中、復帰直後の35歳DFは同試合で6戦ぶりのクリーンシートに貢献。さらに右サイドからの好クロスでFW大槻周平の追加点もアシストした。

 今節も同じ3バックの右で先発出場。「後ろ(の選手)はアウェーや気候も考えて、まずゼロで抑えることが大事かなと」。タフなディフェンスで相手の攻撃を阻止した。

「前線の選手が守備を頑張ってくれた。あれだけしっかりブロックを敷いて守ったらゼロで抑えて当然という感じだったので、その中で次は攻撃に関わっていければいいと思います」

 守備に比重を置く展開でも自身のクロスやフィードは健在だった。後半13分には前節と同様に、右サイドから大槻の頭にピタリ。惜しくもオフサイドで得点は認められなかった。それでも「今日は1本、(大槻)周平が決めた感じのがあったんですけど、ああやってどんどんクロスを上げるタイミングで周平がしっかり合わせていける。中は(ジェフェルソン・)バイアーノもいるので、そこらへんでしっかり合わせていけるようにしていければ」と手応えを口にしている。

「(チャンスが何度もあった中で)1本でも入っていれば」というのは木山隆之監督や他の選手たちとも共通する言葉だが、加賀は「勝ち点1ですけど、次のホーム(栃木戦)につながるようなゲームだった」と強調。「次はホームで勝ち点3を取らないといけないと思いますし、そこはもう勝ち点3を目指してやっていきたい」。2位大宮とは5ポイント差の6位。自動昇格圏内への返り咲きに向け、復活のベテランDFが反撃の火をともすか。

(取材・文 阿部哲也)
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