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東京2次予選組み合わせ決定!大成はインハイの悔しさも力に、夏冬連続全国初出場へ

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大成高はインターハイに続いて、選手権でも全国初出場を狙う

 第98回全国高校サッカー選手権東京都2次予選の組み合わせが31日に決まった。シード校(インターハイ2次予選進出校と東京都1部、2部リーグ在籍校)に、1次予選を勝ち抜いてきた高校を加えた計56校が出場。AブロックとBブロックに28校ずつ分かれて行われる2次予選は、それぞれ10月12日に開幕し、11月16日開催の決勝の勝者2校が東京都代表として全国大会に出場する。

 Aブロックには今年の関東大会予選と関東大会、インターハイ予選を制している國學院久我山高とプリンスリーグ関東勢の帝京高をはじめ、2年ぶりの優勝を狙う実践学園高成立学園高堀越高日大豊山高修徳高などが入る組み合わせ。一方、Bブロックはインターハイに初出場した大成高をはじめ、連覇を狙う駒澤大高国士舘高、2年ぶりの優勝を狙う関東一高、関東大会予選準優勝の東久留米総合高東海大高輪台高東京朝鮮高などが入った。

 昨年度の選手権予選で準優勝だった大成は、インターハイに続いて選手権でも全国初出場を狙う。創部以来初の全国大会出場となったインターハイは、初戦で名経大高蔵高(愛知)に惜敗。その敗戦が選手たちの闘志に火をつけている。

 DFリーダーのCB金井渉(3年)は「インターハイが終わった後、みんなの練習への姿勢というのは大きく変わったかなと思います」と説明する。インターハイは緊張もあってか後手に回り、不運なPKで失点。その後巻き返したが、13本のシュートを放ちながら1点に終わり、シュート3本の相手に1-2で敗れた。

 ゴール前の攻守が課題になった敗戦から学んだ選手たち。豊島裕介監督も変化を認めるように、帰京後はエネルギーを感じさせるようなトレーニングを続けている。金井は「あの練習のままじゃ全国大会に出場するだけで終わっちゃうとみんな意識したと思う。1回出たから満足じゃなくて、全国で勝っていくチームを作っていくためには今までの練習以上にもっと頑張らなければいけない」と意気込む。

 ライバルたちからはインターハイ出場校として見られることになる。それに対してFW杉田健主将(3年)は「インターハイに出たとは言え、選手権で全国に出た訳ではない。駒澤など自分たちよりも伝統のある高校に挑んで行く立場でありながら、挑まれる側でもありますけれども、みんなでチャレンジャー精神を持って、向上心持って目の前の敵に精一杯向かっていければ必ず結果は出ると思います」と言い切った。

 CB佐藤イライジャ(3年)と金井渉のCBコンビは東京トップレベル。他にもMF宮脇茂夫(3年)やMF内田康平(3年)といった実力者がおり、インターハイ予選でブレイクしたGKバーンズ・アントン(1年)ら今後に注目の選手もいる。そして、全国大会でゴールを決めた大型FW尾崎元(2年)やMF片原崇也(2年)らの台頭や、選手たちの意識変化も見られるなど、インターハイからのプラスアルファを持って選手権予選に臨むことができそうだ。学習院高対石神井高戦の勝者と戦う初戦から2次予選はスタート。駒大高や関東一などの壁は高いが、悔しさや自分たちが歴史を変えるという思いを持って進化を続ける大成が、夏冬連続初出場を果たす。

以下、東京都2次予選組み合わせ
【東京A】
[1回戦]
(1) 東京実高 - 早稲田実高
(2) 八王子高 – 桐朋高
(3) 三鷹中等教育学校 - 実践学園高
(4) 成立学園高駿台学園高
(5) 明治学院高 – 豊多摩高
(6) 暁星高 – 成城学園高
(7) 東大和南高 – 日大鶴ヶ丘高
(8) 修徳高 – 創価高
(9) 鷺宮高 – 東海大菅生高
(10) 多摩大目黒高 – 豊島高
(11) 明星学園高 – 保善高
(12) 調布南高 – 青山高

[2回戦]
國學院久我山高 -(1)の勝者
(2)の勝者 - (3)の勝者
(4)の勝者 - (5)の勝者
(6)の勝者 - 日大豊山高
堀越高 – (7)の勝者
(8)の勝者 - (9)の勝者
(10)の勝者 - (11)の勝者
(12)の勝者 – 帝京高

【東京B】
[1回戦]
(13) 日体大在原高 – 国立高
(14) 南葛飾高 - 日大二高
(15) 駒込高 - 関東一高
(16) 国士舘高 – 高島高
(17) 板橋高 – 早大学院高
(18) 日大三高 – 目白研心高
(19) 保谷高 – 本郷高
(20) 拓大一高 – 東京高
(21) 日本学園高 – 武蔵高
(22) 東大和高 – 国分寺高
(23) 駒場高東京朝鮮高
(24) 学習院高 – 石神井高

[2回戦]
駒澤大高 – (13)の勝者
(14)の勝者 – (15)の勝者
(16)の勝者 – (17)の勝者
(18)の勝者 – 東久留米総合高
東海大高輪台高 – (19)の勝者
(20)の勝者 – (21)の勝者
(22)の勝者 – (23)の勝者
(24)の勝者 – 大成高

(取材・文吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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