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静岡県の復活Vに貢献の左SB鈴木登偉、選手権で藤枝東を「まずは静岡県で一番のチームに」

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静岡県の左SBとして好守と左足クロスを発揮したDF鈴木登偉(藤枝東高)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 サッカー王国・静岡県の復活Vに貢献した左SBは、名門・藤枝東高を静岡制覇、全国上位へと導く。

 藤枝東で左SBを務めるDF鈴木登偉(2年)は、静岡県の左SBとして国体で初戦から全試合に先発出場。対人守備の強さや左足クロスを武器に静岡県にとって8年ぶりとなる決勝進出に貢献した。

 そして、決勝では0-0の後半20分に左足クロスでCKを獲得。そのCKからCB菊地脩太(清水ユース、1年)が決勝点を奪った。守備面でもゴール前で身体を張った守備。最後まで諦めずに相手に身体を寄せるなど、チームメートとともに我慢強くゴールを守り続けて優勝を勝ち取った。

 鈴木は決勝点に繋がった左足クロスについて、「クロスは一つの武器なので、それがCKになったのは、ラッキーと言えばラッキーですけれども、あわよくばアシストしたかったです」と微笑。そして、「今日は、対人は結構行かれてしまったので、そこは反省して、キックは良かったのでそこは続けていきたいです」と力を込めた。
 
 静岡県は国体少年男子の部がU-18大会だった時代に優勝19回。だが、06年のU-16大会移行後は優勝1回(11年)、それも千葉県との同時優勝だった。だが、今回は堂々の単独V。「チームとして団結して優勝したのは素直に嬉しかったです」と喜んだ鈴木はこの後、選手権優勝4回、同出場25回の名門・藤枝東の4年ぶりとなる選手権出場、そして全国での活躍に貢献することを誓った。

「選手権で活躍したいんで、まずは静岡県で一番のチームになって、それでまた全国で輝けるように頑張っていきたいです」。国体で得た経験も力に、まずは選手権予選突破を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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