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HSVのハルニク、2016年に中国行き間近も「体が拒否感を…」

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かつて中国リーグ入りが迫っていたFWマルティン・ハルニク

 ブンデスリーガ2部ハンブルガーSVでプレーしている元オーストリア代表FWマルティン・ハルニクは、かつて中国リーグ入りが間近に迫っていたことを明かした。中国に入国した後、本人が体の異変を感じるほど環境面での不安を覚えたことから、契約を拒絶したという。

 ハンブルガーSVの情報を扱うポータルサイト『rautenperle』を通して、本人が明かしている。

 ハルニクは2016年夏、シュツットガルトからの退団が決まり、新たな契約先を模索していた。その時、中国リーグの山東魯能を率いていたドイツ人指揮官フェリックス・マガトからの誘いがあり、ハルニクは家族を置いて中国へ渡航したという。

「娘と妻をドイツに置いて、単身で中国へ行きプレーするつもりでいた。家族とは涙で別れを惜しんだよ。新たなシーズンを中国で迎えるつもりでいたから、バッグやスパイクなど、必要なものをすべて持って東アジアへと旅立ったんだ」

「だけど、中国に到着すると街はスモッグで曇っていて、環境が明らかにおかしいと感じたんだ。メディカルチェックを翌日に控えて、僕にも異変が起こった。ホテルで眠ろうとしてもとても気分が悪いんだ。腹痛もひどくなってくるし、食事も全然合わない。何も食べることができなくてね。あのときは本当に病気のような、ひどい状況になった。環境が悪くて、体が拒否感を示したようだった」

「メディカルチェックではいろんな検査を受けたんだけどね。血液検査のあと医師から言われたんだ。“あなたはアルコール中毒ですか?”ってね。僕はそんなわけないとすぐ否定したんだよ。その後MRTを受けても閉所恐怖症のような不安感があってね。僕はここでフットボールをしたくないと思ったんだ」

「マガト監督にも謝ったよ。せっかくの話だけど、中国でプレーすることはできないってね。お金の問題ではなく、あらゆる面で順応することができないとね」

 ハルニクはメディカルチェック段階まで至っていたが、中国リーグ入り目前の状態で拒絶したことを明かしている。

 結果的にハルニクは2016年夏にハノーファーと契約を結び、引き続きドイツでプレーする運びに。18-19シーズンはブレーメンでプレーし、今季は1年間のレンタルで生まれ故郷のクラブであるハンブルガーSVに在籍している(ハルニクはオーストリア代表を選択したが、ドイツのハンブルクが地元)。

 これまでドイツでプレーしてきたハルニクにとって、中国では順応が不可能と思えるほど、環境面での不安が大きかったようだ。

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