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「彼のルール違反は指示なのか?」広州恒大戦に臨む浦和・大槻監督が現地での質問に冷静な対応

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広州恒大戦に臨む浦和の大槻毅監督

 浦和レッズは23日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で広州恒大(中国)とアウェーで対戦する。前日公式会見に出席した大槻毅監督とFW興梠慎三のコメントをクラブ公式サイトが伝えた。

 ホームで2日に行われた第1戦を2-0で制した浦和。第2戦は引き分け以上か1点差の敗戦でも、優勝した2017年大会以来のファイナル進出が決まる優位な状況だ。

 チームは第1戦のアドバンテージをどのように生かすのか。大槻監督は、奪えれば非常に有利となるアウェーゴールについて「そういったシチュエーションが生まれれば、我々にとって大きなものになることは理解しています」としつつ、「ただ、そのことは相手も理解していますし、その部分で、我々がやりたいこと、相手がやりたいこと。そのバランスが非常に重要になってくと思うので、局面でそういったところを意識しながらも、前に出る姿勢、しっかりと戦う姿勢を大事にしたいと考えています」とゲームプランを語った。

 また、興梠も「広州恒大は2点以上を取らないと勝てない状況の中、間違いなく前から来ると思います。我々はだからこそ、バランスを崩さずに、失点しないことが大切だと思います。もちろん、僕たちが1点取れば、相手は4点取らなければいけないので、我々としては1点先に取りたい思いもありますが、先ほど言ったように、バランスを崩さず、ゲームを進めることが大切だと思います」と同調している。

 広州恒大は5万人近いサポーターの後押しを受け、ACLではホーム21戦無敗中。「当然困難なシチュエーションが待ち構えていることは分かっています」と覚悟を示した大槻監督は「チーム一丸となって戦う姿勢を出していきたい」と力を込め、興梠も「このスタジアムでなかなか勝つことが難しいことは分かっています。だからこそ、チーム一丸となって勝ちに行くことは大切だと思います」と気を引き締めた。

 また、質疑応答では大槻監督に対し、「レッズの7番の選手(長澤和輝)がよくルール違反をして相手にいろいろな細かいことをやるが、これは7番の選手の個人としての特長なのか、チームとしての戦術なのか?」という厳しい質問も飛んだようだ。

 長澤は今大会11試合中9試合に出場。中盤でのハードワークはもちろん、突破が懸かったグループG最終節・北京国安(中国)戦(○3-0)で1ゴール1アシストの活躍を見せ、上海上港(中国)との準々決勝第1戦(△2-2)では全2得点に絡むなど、浦和の躍進を象徴する選手の1人となっている。

 指揮官は「悪いことをしたかどうかを決めるのはレフェリーなので、僕は決められません。レフェリーの笛が鳴ればそれはルール上ファウルですし、笛が鳴らなければファウルではありません」と冷静に対応し、「そういったところに対していろいろな思惑があったり、主観が入るのがフットボールのゲームですから、あなたがそう思うのであれば、そうだと思いますが、僕のチームにいる選手はそういった選手ではなくて、常に勇敢に戦う選手だと思います」と自チームに対する信頼を強調した。

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