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「C大阪のファンが一番観たいと思う」…全国へ王手神戸弘陵DF田平起也は西川潤との対戦熱望

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「仲間のために…」神戸弘陵が全国へあと一勝

[11.4 高校選手権兵庫県予選準決勝 神戸弘陵1-0関西学院 アスパ五色]

 空中戦の強さは県内では無敵だ。卒業後のセレッソ大阪への入団が内定しているDF田平起也(3年)が完封劇に貢献し、神戸弘陵高を4年ぶりの決勝へと導いた。

 同期入団となるFW西川潤(桐光学園)の活躍が刺激になっている。西川はU-17日本代表の一員としてブラジルで開催中のU-17ワールドカップに参戦中。3戦2発で攻撃をけん引し、エースとしてチームを決勝トーナメントに導く活躍をみせている。

 田平ももちろん把握しており、「大きい刺激になっている」と意識する。ただ「負けたくないというのが一番」という思いを強くしており、「桐光とできれば一番いい。何よりセレッソのファンが一番観たいと思う。そこで直接倒したいと思います」と闘志を燃やす。

 来年になれば、「立ち振る舞いを真似するほど尊敬している」と話すジュニアユース時代の一学年先輩DF瀬古歩夢らとのポジション争いが待っている。高卒選手が簡単にポジションを奪えるほど甘い世界ではないことも十分に理解している。

 ただ入団前から気持ちで負けるわけにはいかない。そのためにも自信をつけて、プロ生活を迎えたい。全国選手権出場はこれ以上ない経験値になるはずだ。「応援してくれている仲間のためにという思いも強い」。プロ入りできる選手にまで育ててくれた母校への感謝を示すべく、10日の決勝では力の限りを出し尽くす。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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