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[MOM3037]大宮U18DF福井啓太(2年)_大黒柱の不在を埋め、攻守で活躍

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大宮アルディージャU18の2年生CB福井啓太は攻守で活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.4 Jユースカップ準々決勝 清水ユース 0-1 大宮U18 Jスタ]

 延長戦後半、セットプレーで前に残っていたところに飛んできたフィードボールは相手にカットされたが、追いかけて奪い返すと、パスをして最終ラインに戻るのではなく、前を向いてチャンスと判断。ドリブルでバイタルエリアにカットインを仕掛け、1年生FWへラストパスを送り、決勝点をアシストした。

 大宮アルディージャU18をクラブ史上最高タイとなる4強入りに導くゴールを演出したのは、2年生CB福井啓太だ。試合後は「前半は、後ろでボールを支配しながら前に運べたけど、後半は相手のパワーに押されてしまって、自分たちの(主導権を握る)時間が少なくなった。その中でも、失点ゼロに抑えられたのが良かった。最後は、(山崎)倫が決めてくれたけど、みんなの強い気持ちで生まれたゴールだったと思う」と喜んだ。

 普段は、主将の村上陽介(3年)とセンターバックを組んでいるが、村上はU-17ワールドカップに出場しており、不在。サイドDFの梅澤魁翔(2年)をセンターにコンバートし、左DFに鈴木大策(2年)を起用した最終ラインは、3年生が少ない上に急造感の漂うラインナップだが、福井は「陽介君がいない間は、試合に出ている時間の長い自分がディフェンスリーダーだと思って、周りに声をかけていた」と責任感を持って対処。寮の同じ部屋で過ごしている梅澤とのコミュニケーションの良さで乗り切り、無失点で勝利に貢献した。

 もちろん、不安がないわけではない。福井は「陽介君に頼っている部分がある。陽介君みたいに、ヘディングで強く跳ね返すことができていない」と苦笑いを浮かべた。U-17ワールドカップでも空中戦の強さを見せている頼れる先輩と同じプレーはできない。分かってはいるが、いざ穴を埋めようとすると、大黒柱の大きさを痛感させられる。ただ、それで自信を失うタマではない。ジュニア時代からアルディージャ育ちでリーダーシップを発揮してきた選手であり、大胆、強気なプレーを見せるところは、一つの特徴だ。

 得点をアシストした場面も、残り時間が少ない中で、最終ラインからドリブルで運ぶ大胆なプレーを選択。ほかに、後半12分に右からのクロスで決定機を迎えた場面も、福井が左サイドからパスを引き出し、ボールコントロールに時間をかけることなく思い切り右へ振ったサイドチェンジのフィードがきっかけで、丹野友輔監督が思わず「ナイスパス!」と称賛したプレーだった。駆け引きに長け、相手を良く見て急所を突くタイプでチームの肝となっている。

 準決勝で対戦する名古屋グランパスU-18は、夏の日本クラブユース選手権で優勝しており、プレミアリーグWESTでも首位を走る、今季最強の呼び声高いチームだ。FW村上千歩(3年)は得点ランク首位タイ。対人戦でも強さを見せている。福井は「ヘディングで勝てれば良いけど、足下に収められてしまっても、前を向かせずに中盤のプレスバックを待って、みんなで奪いたいと思う」と持ち前の状況判断力で対抗する気概を示した。頼れる主将不在の期間は、不安が付きまとうが、大きな成長のチャンスでもある。10日の準決勝でも、最終ラインを束ねるディフェンスリーダーとして、クラブとしての最高成績を塗り替える勝利を追い求める。

(取材・文 平野貴也)
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