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「心の整理がついていない」から4日…U-22初招集MF鈴木冬一の変化

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U-22日本代表MF鈴木冬一(湘南)

[11.14 練習試合 U-22日本代表0-1広島]

 追加招集で初招集。U-22日本代表に初めて名を連ねたMF鈴木冬一(湘南)は、広島との練習試合(35分×2本)でフル出場を果たした。

 3-4-2-1の右シャドーの位置で先発出場。「久しぶりにやった」と決して本職ではなかったが、「それは言い訳にならない」とキッパリ。中央にとどまることなく、上下左右に動いてボールを引き出し、リズムを生み出そうとした。試合序盤こそ「なかなか、うまくいかなかった」ものの、「徐々に慣れてきた」とボールを呼び込む回数を増やす。前半18分にはDF瀬古歩夢(C大阪)の縦パスを落とし、MF食野亮太郎(ハーツ)のシュートチャンスを演出。そして、同24分には食野の縦パスを受けると、ターンからフィニッシュに持ち込むなどゴールに迫った。

 後半に入ると、左アウトサイドにポジションチェンジ。「最近、湘南でずっとやっているので、プレーしやすかった」と試合終了までピッチに立ち続けたが、得点に絡むことはできなかった。0-1の敗戦に「しっかり結果にこだわってやらないといけない。得点がほしかった」と悔しさを滲ませた。

 追加招集で初招集ということもあって、「心の整理がついていないところもあった」ようだが、活動初日から年上の選手たちからイジられるなど、「溶け込みやすいを雰囲気を作ってくれる」とチームにすっかり馴染んだようだ。そして、U-22日本代表の一員として、練習試合ながらも、初めて試合をこなしたことで、「一人ひとりの選手の特長はつかめてきた」と手応えも感じている。

 そして、ともに東京五輪を目指す仲間たちと時間を過ごすことで、「五輪への気持ちや、このチームに残りたい気持ちが強くなってきている」と気持ちにも変化が生じている。今回の活動で残された時間は、あと3日。今後もメンバーに名を連ね続けるためにも、練習から猛アピールを続けていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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